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『トランスルーセント〜彼女は半透明〜』(トランスルーセント かのじょははんとうめい)は、岡本一広による日本の漫画。『コミックフラッパー』(メディアファクトリー)において、2003年3月号から2006年11月号にかけて連載された(当初は読み切り、後に連載化)。全30話。単行本は全5巻。架空の病気「透明病(とうめいびょう)」を患う主人公の少女の学校生活を描く漫画である。タイトルの「トランスルーセント(translucent)」は「半透明」を意味する英単語。 == 概要 == 透明病とは肉体が透明になる病気であり、原因も治療法も一切不明の奇病である。初期症状は腕や胴など体の一部が透明になるだけだが、進行につれて透明の部位が広がり、やがて全身が完全に透明になり、姿がまったく見えなくなってしまう。しかし透明である以外は健康面で異常がなく、世間でもこの病気が広く認知されているため、作中で登場する透明病患者はそれぞれ、学校生活や社会生活を送っている。 この病気により体が透明になってしまった主人公・白山しずかは、ほかの人々に姿を認知されないことから、自分を無意味な存在だとして苦悩し、そんな彼女を級友の少年・唯見マモルが支える形で物語が進んでゆく。この「透明病」という設定は、思春期に誰もが抱く「自分の存在理由への懐疑」という普遍的なテーマを架空の病気に仮託し、純粋に表現したものとの分析もあり、秀逸な設定との声もある。健気な性格のしずかと天真爛漫なマモルの組み合わせや、2人を見守るサブキャラクター・大河内の評価も高く〔、特に大河内はコミックフラッパー編集部ブログでは「主役を食うほどの活躍」「まちがいなく一番人気」と評価されている。 2007年には、大阪府の劇団・シアターシンクタンク万化の主催により、本作の14年後を描いた舞台作品『トランスルーセント 〜彼女とドーナツを』が上演された。 2008年には、アメリカ図書館協会で12歳から18歳までのティーンエイジャーの読書活動を支援するヤングアダルト図書館サービス協会により、ティーンエイジャーに向けた同年推薦グラフィックノベルの一つに選ばれた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トランスルーセント〜彼女は半透明〜」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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