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トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂、聖母聖堂(トリーアのローマいせきぐん、せいペテロだいせいどう、せいぼせいどう)は、ドイツの世界遺産の一つ。トリーアの町に残る古代ローマ時代以降の8件の遺跡や聖堂、および近隣のイゲルに残る遺跡1件がまとめて登録されている。 == 登録対象 == 英語の綴りはユネスコ世界遺産センターによる登録名称、IDは世界遺産としての登録番号である。 ;円形劇場(Ampitheatre, ID 367-001) :円形劇場は、古代ローマ時代のアンフィテアトルムの遺跡である。現存する古代ローマ時代の円形劇場の中でも十指に入る規模を持つが、中世には採石場扱いをされていたため、損壊が進んでいた。 ;モーゼル川の橋(Moselle Bridge, ID 367-002) :モーゼル川の橋は、2世紀に建てられたローマ橋(Römerbrücke)のことである。 ;バルバラ浴場(Barbara Baths, ID 367-003) :バルバラの浴場は、ポルタ・ニグラや大聖堂からは少し南西に離れた場所にある浴場の遺構で、建造は少なくとも2世紀以前にまで遡る。 ;イゲルの円柱(Igel Column, ID 367-004) :イゲルはトリーア近隣の町で、高さ 23 mの円柱(墓碑)が残っている。イゲルの円柱は、その葬礼に関する芸術(funeral art)が評価されて、世界遺産に含められることになった〔advisory body evaluation p.3〕。 ;ポルタ・ニグラ(Porta Nigra, ID 367-005) :ポルタ・ニグラは、2世紀末に建てられた巨大な城門である。中世には聖堂に改築されたこともあった。この世界遺産には登録基準4項目が適用されているが、その内の基準(1)の適用は、専らこのポルタ・ニグラが評価されたことによる〔advisory body evaluation p.3〕。 ;皇帝浴場(Imperial Baths, ID 367-006) :皇帝浴場は、コンスタンティヌス帝の時代につくられた巨大浴場で、カラカラ浴場などに次いで、古代ローマ時代の共同浴場としては屈指の規模を持っている。 ;アウラ・パラティナ / バシリカ(Aula Palatina (Basilica), ID 367-007) :アウラ・パラティナは、コンスタンティヌス帝の時代に建てられた宮殿である。度々の改築のあと、建造当時の姿に戻す工事などが行われた。 ;大聖堂(Cathedral, ID 367-008) :トリーアの大聖堂は、ドイツ最古の大聖堂にしてこの都市の司教座聖堂である。全体の登録名にもあるように、聖ペテロ大聖堂とも呼ばれる。建築様式は時代ごとの付け足しの結果、様々な様式が混ざり合っている。 ;聖母聖堂(Church of Our Lady (Liebfrauenkirche), ID 367-009) :聖母聖堂は、1235年から1260年にかけて建てられたゴシック様式の聖堂である。ドイツに残るこの様式の聖堂としては最古の部類に属する。かつてこの聖堂にあった彫刻群の一部は、トリーアの司教座博物館に移されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂、聖母聖堂」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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