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トロンヘイム沖海戦[とろんへいむおきかいせん] トロンヘイム沖海戦は第二次世界大戦中の海戦の一つ。1940年4月8日、ノルウェー各地への侵攻のためノルウェー沖を航行していたドイツ艦隊の駆逐艦とイギリスの駆逐艦が遭遇して戦闘となり、その後ドイツの重巡洋艦が戦闘に加わった。戦闘の結果グローウォームが沈没した。 グローウォームはノルウェー沖への機雷敷設作戦(ウィルフレッド作戦)で4月5日にスカパフローを出撃したW・J・ホイットワース中将が率いる巡洋戦艦レナウンと複数の駆逐艦からなる艦隊の中の1隻であり、4月6日に波にさらわれた乗員の捜索中に艦隊から離れてしまった。この時ドイツ軍はノルウェー侵攻作戦を開始しており、4月8日に荒天の中でグローウォームは、目的地に向けてノルウェー沖を航行中であった巡洋戦艦シャルンホルスト、グナイゼナウ、重巡洋艦アドミラル・ヒッパーと駆逐艦ならなるドイツのナルヴィクおよびトロンハイム攻略部隊と遭遇した。 7時15分、グローウォームと、本体から離れていたドイツ駆逐艦ハンス・リューデマンが遭遇した。グローウォームの誰何に対しハンス・リューデマンはスウェーデンの駆逐艦イェーテボリであると答えた。グローウォーム艦長ループ中佐はそれを信じず砲撃を開始したがハンス・リューデマンは姿を消した。次いで駆逐艦ベルンド・フォン・アルニムが現れた。8時2分、両艦は交戦を開始した。ドイツ側は重巡洋艦アドミラル・ヒッパーを救援に派遣、8時50分にアドミラル・ヒッパーは戦場に到着しグローウォームとの交戦を開始した。グローウォームは2度雷撃をおこなったがすべて外れた。一方グローウォームにはアドミラル・ヒッパーの砲弾が命中した。グロウォームはアドミラル・ヒッパーに対して体当たりを試み、9時10分にアドミラル・ヒッパーの右舷に衝突した。9時24分、グローウォームは沈没した。アドミラル・ヒッパーは530トンの浸水があったが戦闘後も作戦行動を継続した。戦死したグローウォーム艦長ループ中佐にはヴィクトリア十字賞が授与された。 イギリス海軍は巡洋戦艦レナウンなどを派遣したが、ドイツ艦隊は捕捉できなかった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トロンヘイム沖海戦」の詳細全文を読む
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