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トーマス・ロブ : ウィキペディア日本語版
トーマス・ロブ
トーマス・ロブ(Thomas Lobb、1820年1894年4月30日)は、イギリスの園芸家、プラントハンターである。園芸商、ヴィーチ商会のためにアジアで植物収集を行った。兄のウィリアム・ロブもヴィーチ商会のプラントハンターとして知られる。コチョウラン属(Phalaenopsis)の をヒマラヤ東部の海抜1500mの高原で発見し、学名にロブの名前がつけられている。
==略歴==
イングランドのコーンウォールのウエイドブリッジ近くで育った。父親はチャールズ・レモン卿の邸宅の大工や猟場管理人をしていた。兄弟はレモン卿の温室で下働きした。13歳でヴィーチ商会で働きはじめ、1940年にプラントハンターとして働いていた兄の薦めでトーマスもプラントハンターとして働くことになった。
1843年から1847年に最初の植物採集の旅を行い、シンガポール、ペナン、マレーシアの熱帯雨林を訪れた。ヴィーチ商会にしばらく戻り、1848年末から1853年にサラワク、フィリピン、ビルマ、インド、ネパールを訪れた。三度目の旅は1854年から1857年にジャワを訪れた。4回目の旅は1858年から1860年で北ボルネオ、ビルマ、スマトラ、フィリピンを訪れ、この採集旅行で足を切断することになる負傷をした。
1860年に足の負傷の補償などの問題でヴィーチ商会をやめて、コーンウォールのデボランで引退生活を送ってデボランで没した。
Toby Musgraveらの著書、"''The Plant Hunters: Two Hundred Years of Adventure and Discovery Around the World''"によれば、トーマス・ロブが採集した主な植物は以下である。
* - ジャワ、フィリピンなどの熱帯雨林のラン
* - 、ウツボカズラ科のマレーシアの種 
* - ボルネオのウツボカズラ
* - インド、ベトナム、中国のラン
* - インドのラン
* - ビルマ、タイ、インドの青いラン
* - ジャワのラン
* - ビルマなどのツツジ科の植物
ファレノプシス・ロビーの他、マメヅタラン属のラン科植物、バルボフィラム・ロビー (''Bulbophyllum lobbii'') にもロビーの名前がつけられている。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「トーマス・ロブ」の詳細全文を読む



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