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トーマス・ヴィクストロム : ウィキペディア日本語版
トーマス・ヴィクストロム

トーマス・ヴィクストロム(,1969年-)は、スウェーデン出身のヘヴィ・メタル歌手、オペラのテノール歌手である。
ヘヴィ・メタル歌手としてシンフォニック・メタル・バンド:THERION、パワー・メタル・バンド:STORMWIND、ドゥーム・メタル・バンド:CANDLEMASS、テノール歌手としてスウェーデン王立歌劇場フォルクオペラ歌劇場マルメ歌劇場を中心にスウェーデンのオペラ界で活躍。多彩な歌唱技巧と表現力で各音楽ジャンルでプロ・キャリアを持つことから、スウェーデンでは“ヴォーカル・マスター”の異名を持つ。透明感のある美声の持ち主であると同時に、驚異的な声域と声楽由来の声量を活かした超絶的なハイトーン・ヴォーカルが特徴。オペラ歌手としての経験を持つ類稀なヘヴィ・メタル歌手でもある。2007年にはTHERIONのメンバーとして初来日し、ヘヴィ・メタル・フェスティヴァル:LOUD PARKで強烈なヴォーカルを披露。2011年7月にはNHK BSプレミアムの音楽番組『AMAZING VOICE 驚異の歌声』で特集され、発声を完全に使い分けながらヘヴィ・メタル、ロック、オペラ、ミュージカル、ブルーズ、ジャズ等を歌いこなす圧倒的な歌唱力と表現力で大きな反響を呼んだ。また同番組で、「ロックにはルーツとしてのブルースがあるが、オペラにはブルースがない」との名言も残した。
== 来歴 ==
幼少期から父親でありスウェーデンの名テノール歌手:スヴェン・エリク・ヴィクストロムの舞台を最前列で鑑賞してツアーにも同行しながらオペラに親しむ。7歳の頃にKISSALICE COOPERに影響を受けてバンド活動も始めて、15歳でロック・バンド:BASTARDで歌う。同時にオペラ歌手になるために声楽をスヴェン・エリク・ヴィクストロムに師事。1987年に、後にAOR界で活躍するトミー・デナンダーとロック・バンド:TALK OF THE TOWNを結成。メジャー・デビュー曲:Free Like An Eagleのスウェーデンでの大ヒットを受けて1988年にデビュー・アルバムをリリース。その一方で、1990年にスウェーデンのオペラ:『はだしの生活』(原題:Barfotaliv)の主役からフォルクオペラ歌劇場のテノール歌手としてデビューし、オペラ歌手のキャリアをスタートさせる。また、キーボーディストとバック・ヴォーカリストとしてヘヴィ・メタル・バンド:TALISMANのツアーに参加。1991年にはオペラ:『ホフマン物語』のホフマン役に抜擢される。1992年からドゥーム・メタルの重鎮:CANDLEMASSにメサイア・マーコリンの後釜として加入する。1994年にはポップス路線のソロ・アルバムをリリースする。ディズニーの北欧版アニメの歌手を務める。その後、ミュージカル・キャリアに伴いスウェーデンの名優:ステファン・サウクに演技を師事。1997年後半から1998年12月にかけてミュージカル:『ミス・サイゴン』のジョン役としてブロードウェイで活躍する。2013-14年は『ロック・オブ・エイジズ』でジョーイ役を演じている。以降、オペラ歌手、ヘヴィ・メタル歌手を両立しながら国内外で活躍。2009年にはシンフォニック・メタル・バンド:THERIONにバンド初となるヴォーカルの正式メンバーになった。(ただし、セリオン活動初期はクリストフェル・ユンソンがボーカルを兼務していた)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「トーマス・ヴィクストロム」の詳細全文を読む



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