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ドクトル・マブゼ : ウィキペディア日本語版
ドクトル・マブゼ

ドクトル・マブゼDr. Mabuse, der Spieler - Ein Bild der Zeit)は1922年のドイツ映画。世界犯罪映画史に古典として大きな位置を占める、フリッツ・ラング作品である。
フリッツ・ラングは建築家の息子で、はじめは画家を志したが、第一次世界大戦時出征して3度も負傷、映画界に転じて脚本を書き、1919年から監督に進出したラングは、「死滅の谷」(1921年)でドイツ映画界の第一線に列し、続いてこの作品にとりかかった。原作はノルベール・ジャックの小説、脚本は当時ラングの夫人であったラングの第5作『さまよえる絵』("Das Wandernde Bild")に始まり『狂人マブゼ博士』(1932)までドイツ時代の彼の全作品に協力したテア・フォン・ハルボウとランク自身の共同執筆。撮影はカール・ホフマン、美術はオットー・フンデとカール・シュタール=ウーラッハ。
==ストーリー==

===第1部===

第1部『大賭博師』、第2部『犯罪地獄』の二部からなり4時間を超えるこの作品は、変装の名人で催眠術に長じた恐るべき犯罪者マブゼ(ルドルフ・クライン=ロッゲ)が部下に指令を発し、列車内で乗客の1人を絞め殺し、ドイツースイス間の経済協定書を奪わせる、という事件から始まる。協定書を失ったドイツでは株価が暴落する。暴落した株を買い占めた後、マブゼは協定書を当局に提出し、再び高騰した株を売り払い大儲けする。続いて彼は酔いどれ庶民に変装して貧民街に現れ、一軒の家の地下室へ入り込む。そこは彼のアジトを兼ねた印刷工場で、視覚障害者たちを使って莫大な贋紙幣を造っている。そして、さらにカジノに現れ、カードのいかさまで一稼ぎする。
マブゼにはカーラ・カロッツァ(アウド・エゲーテ・ニッセン)という踊り子の情婦がいる。フォーリー・ベルジェールのボックス席に現れたマブゼは、彼女のセクシーな踊りには目もくれず、双眼鏡で客席を物色し、ほかのボックス席にいた大富豪の息子エドガー・ハル(パウル・リヒター)に眼をつけ、ショーが終わると彼に話しかけてクラブに連れ込み一晩のうちに大金を巻き上げるが、さらに彼の財産をしぼりとろうと、カーラを色仕掛けで接近させる。不正賭博の調査を始めたフォン・ヴェンク(ベルンハルト・ゲッツケ)はハルを訪れて事情を聞く。ハルに招かれたカーラはフォン・ヴェンクが来たことを知り、マブゼに報告する。フォン・ヴェンクは賭博に関係あるマブゼという人物の正体をつかもうと変装して賭博場に出入りする。そして、白髪の老人が変装したマブゼであることを見破り、自動車で逃げる彼を追跡するが、マブゼはエクセルシオール・ホテルに入り、巧みに行方をくらます。あきらめて帰ろうと自動車に乗ったフォン・ヴェンクは、マブゼの部下に麻酔ガスをかがされ、意識不明になったところをボートに運ばれ海に流される。しかし幸運にも発見され救われる。カーラはハルを訪れたとき、マブゼからの連絡の手紙を落とすが気がつかない。それを拾って読んだハルはフォン・ヴェンクに通報する。そして彼女に誘われるままに秘密クラブに出かける。そこには変装したフォン・ヴェンクが入り込んでおり、彼の連絡で警官隊が押し寄せ、カーラを逮捕する。怒ったマブゼはハルを殺してしまう。
次の犠牲者はトルド伯爵(アルフレッド・アベル)である。マブゼは彼に催眠術をかけ豪華なカジノでいかさまカードをやらせる。しかし、相手に見破られ、友人たちは彼に怒りと侮蔑の言葉を投げつけて去っていく。その様子を見ていた伯爵夫人(ゲルトルート・ヴェルカー)はショックで失神する。かねて彼女に心を寄せていたマブゼは、このチャンスを逃さず、彼女をさらって今までカーラを住まわせていた隠れ家に監禁、お前はおれのものだとうそぶく。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ドクトル・マブゼ」の詳細全文を読む



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