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ドップラー・レーダー(Doppler radar)は、ドップラー効果による周波数の変移を観測することで、観測対象の相対的な 移動速度と変位を観測する事のできるレーダーである。近年ではモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)によってモジュール化されており、この技術を応用した自動車の衝突防止装置〔クルマの衝突予防 ミリ波レーダー進化で普及加速へ 〕〔キーコム 〕〔「ぶつからない自動車」を支える車載ミリ波レーダー、満を持して量産化へ 〕や高齢者のベッドや浴室での拍動や呼吸による微少変位を検出する見守りセンサー等も開発されつつある。〔3m離れていても心拍数を測定できるマイクロ波センサー 〕〔OKI、就寝時などの微細な呼吸レベルの動きも検知する「見守りシステム」を発売 〕 == 概要 == 観測対象がレーダーから遠ざかっている場合にはドップラー効果により反射波の波長が長くなる。逆に近づいている場合には反射波の波長が短くなる。この波長の変化を測定することで、観測対象がレーダーサイトに対してどの程度の速度で遠ざかっているのか、もしくは近づいているのかを知ることができる。検出できるのはあくまでも相対的な速度と変位量であり、絶対的な距離の測定には適さない。 ただ、1台のドップラー・レーダーでは一次元的な動きしか捉える事ができないため、実際には複数台のドップラー・レーダーを用いて同時に観測(デュアル・ドップラー・レーダー観測)を行う事が多い。2台以上のドップラー・レーダーの観測結果を解析する事で二次元的な動きを捉える事ができる。 なお、レーダーサイトに対して等距離を保つように観測点を中心とする円周上を移動している場合はドップラー効果による周波数の変移が起こらないため、静止している場合と区別する事ができない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドップラー・レーダー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Doppler radar 」があります。 スポンサード リンク
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