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ドラゴン級軽巡洋艦[どらごんきゅうけいじゅんようかん]
ドラゴン級軽巡洋艦 (ORP Dragon Class) は、1917年に就役したイギリス海軍の軽巡洋艦「ダナイー級」のうち2隻を1943年から自由ポーランド海軍に貸与された物である。 == 貸与までの経緯 == 第一次世界大戦後、ポーランド軍は西方のかつての大国ドイツや東方のソビエト連邦へ対抗するべく列強からの援助を得て陸軍は騎兵隊や装甲列車、空軍は国産の戦闘機や爆撃機など数は少ないものの優れた戦力を揃えつつあった。しかし、海上戦力では未だ発展途上の段階で、ヴェルサイユ条約に囚われたワイマール・ドイツ海軍とは言え、前弩級戦艦2隻に防護巡洋艦6隻と旧式駆逐艦10数隻の陣容は依然としてポーランド海軍にとっては脅威であった。 第一次大戦後にフランスと交わした同盟規約には、フランス海軍は巡洋艦戦隊をバルト海に派遣する約束があり、その後には装甲巡洋艦2隻(もしくは準弩級戦艦「ダントン級」)・軽巡洋艦4隻・駆逐艦4隻・潜水艦3隻を派遣する旨へと強化された。 しかし、自国の防衛を同盟国任せには出来ない事を長年の経験則的に知っていたポーランド海軍は1924年に海軍整備計画を発表した。その計画は14年間に巡洋艦2隻・駆逐艦6隻・水雷艇と潜水艦を12隻ずつ整備するという意欲的なものであった。しかし、フランスから中型駆逐艦「ブルザ級」2隻を、イギリスから大型駆逐艦「グロム級」2隻を取得した時点でドイツのポーランド侵攻により計画中止せざるを得なかった。ポーランド海軍艦艇のうち3隻の駆逐艦と一部の潜水艦はイギリスへの脱出に成功し、イギリス海軍の支援のもと、自由ポーランド海軍として連合軍の輸送作戦に参加した。この折に、イギリス海軍から老朽化した軽巡洋艦ダナイー級の1部を取得して自由ポーランド海軍の主力艦とした。これが本級である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドラゴン級軽巡洋艦」の詳細全文を読む
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