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ドラムコー : ウィキペディア日本語版
ドラムコー

ドラムコー (''Drum Corps'') とは、打楽器金管楽器によって編成された音楽隊のことである。マーチングバンドの一形態とも言えるが、起源は軍隊における歩調合せ及び信号伝達部隊であり、マーチング活動を行う吹奏楽団(マーチングバンド)とは別の歴史を歩み、今日に至っている。
太鼓は、徒歩による行軍中の歩調を統一するため古代ローマ時代から用いられた。信号ラッパは、無線等の通信設備の存在しない時代に、大規模化した軍隊に命令を伝達するための有効な手段であった。その後、訓練の一環として、また公式行事等における儀礼的な演奏を目的として発達してきた。現在では軍隊に留まらず、青少年の健全育成や、社会人の趣味としての音楽活動として世界中に普及し、その高い芸術性、テクニックに人気が集まっている。DCI (Drum Corps International:ドラムコーインターナショナル)と呼ばれる世界大会がある。
「ドラムコー」と称される編成も、厳密には
*ドラム・コー - 鼓隊
*ドラム・アンド・ビューグル・コー - ラッパ鼓隊
*ドラム・アンド・ファイフ・コー - 鼓笛隊
と区分されるべきであろう。だが今日では単に「ドラムコー」と呼ぶ場合、芸術的に著しい発展を遂げ、かつ、団体数が最も多く、競技会も盛んなドラム・アンド・ビューグル・コーを指すことが一般的になっている。
== 日本での歴史 ==
日本で初めてドラムコーを編成したのは徳川幕府である。黒船来航により西洋式軍隊を必要とした幕府がオランダ海軍に依頼して教育、編成を行った。独特な記譜法による楽譜も作られた。慶応2年には歩操新式という教科書で、鼓笛隊の編成方法が紹介されている。これにより各諸藩にもドラムコーが普及することになる。現在、ドラムコーを所有していた形跡を残しているのは下記の藩である。
* 天童藩 軍楽保存会が存在している
* 上山藩 現存する最古の伝承軍楽隊保存会がある
* 二本松藩 藩士の一人が鼓士としての資格を幕府からいただいている
* 仙台藩 戦前までは保存会が存在した
* 上田藩 写真が残っている
* 高遠藩 鼓隊が存在した記録がある
* 津藩 鼓隊が存在した記録がある
* 鳥取藩 鼓隊が存在した記録がある。
* 宇和島藩 文書に軍楽隊が存在した記録がある
* 人吉藩 軍楽隊保存会が存在している
下記は幕臣に教わったという記録があり、現在も伝承している組織である。
* 山国隊 現存する幕末軍楽曲でもっとも原形に近いといわれている。明治元年に幕臣から教わった
* 佐原オランダ楽隊 幕臣から教わった

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ドラムコー」の詳細全文を読む



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