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洗濯機(せんたくき〔「せんたっき」と発音することが多く、日本語入力システムでも概ね「せんたっき」で変換できる。〕)は、洗濯を半自動または全自動で行う機械。洗濯槽の回転を手動で行う手動式洗濯機も存在する。単に「洗濯機」と言うと「電気洗濯機」を指すことが通例である。家事労働の省力化に貢献し、近代化を支えてきた機械の一つである。なお、本項は、特段の断りが無いものは主に家庭用の洗濯機についての記述である。 == 概要 == 電気式が登場する前は、ハンドルを手動で回したり、蒸気機関・ガソリンエンジン等を用いて回転させる撹拌式洗濯機が使われていた。電気式洗濯機は1908年〔後述のように諸説があり、1906年のT.J. Winansの特許(特許図面にはプーリーはあるが動力源が書かれていない 1907年に1900Co. Nineteen Hundred Washer Company、現Whirlpool Co.から発売)、1908年のOliver B. Woodrowの特許(特許請求の範囲は「モーターあるいはその他の動力源を備えた洗濯機」)、1910年のAlva J. Fisherの特許(1908年にHurley Machine Companyから「Thor」として発売)がある。〕にアメリカで発明され、1908年にアメリカのHurley Machine Companyが「Thor」として販売。日本では1928(昭和3)年に東芝の前身である東京電気株式会社がHurley Machine Companyの「Thor」(ソアー)の輸入販売を開始し、国産第一号は1930年に東芝の前身である芝浦製作所から攪拌式洗濯機「Solar」(ソーラー)として販売された〔Hurley Machine Companyから技術導入をして開発された〕〔東芝一号機ものがたり「1930年 日本初の電気洗濯機」 東芝未来科学館〕。その後、1953年に三洋電機から現在の洗濯機の原点とも言える噴流式洗濯機が低価格で発売され〔洗濯機「初」物語 1950年代 三洋電機公式〕、一気に普及した。 白物家電と呼ばれている家電製品の代表格である。他の白物家電の例に漏れず、日本では一部の高付加価値製品を除き、アジア圏での海外生産品が多数を占めている〔三洋電機は二槽式洗濯機に至るまですべて日本製を貫いている。〕。 日本では「電気洗濯機」として家庭用品品質表示法の適用対象となっており電気機械器具品質表示規程に定めがある。また、テレビ受像機、エアコン、冷蔵庫とともに2001年より家電リサイクル法の対象となり、廃棄する場合には、適切な処理が義務付けられ、粗大ゴミとして処分できなくなった。固定資産としての法定耐用年数は6年だが、家庭での平均的な使用年数は8.4年〔内閣府経済社会総合研究所景気統計部 「消費動向調査(全国、月次) 平成21年3月実施調査結果」 2009年4月17日〕である。 一部では芋洗いや、タコのぬめり取りなどの魚介類を洗うために使われる事もある。メーカーの想定外・保証外の利用法であり、故障の原因ともなるので推奨されない利用法である〔タコの茹で方 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「洗濯機」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Washing machine 」があります。 スポンサード リンク
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