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ドロソフィルム
ドロソフィルム () はスペイン、モロッコ、ポルトガルに分布する植物の一種である。粘着式(鳥黐式)の食虫植物で、葉面の腺毛から分泌する粘液で昆虫を捕らえ、消化吸収する。ポルトガルには''pinheiro-baboso'' (よだれを垂らす松)、''erva-pinheira-orvalhada'' (露を帯びた草になる松)、スペインでは''rosolí portugués'' (ポルトガルのモウセンゴケ)、''liga'' (鳥黐)などの名がある。約250種知られている粘着式の中では屈指の大型種である。ユッカの葉をイトバモウセンゴケに置き換えて小さくしたような草姿を持つ。 ==分類== 学名は (ドロソフィルム・ルシタニクム)。属名は「露」+「葉」、種小名は「ポルトガル産」を意味する。リンネの『Species Plantarum』(1753年) における原記載は、花に五本の雄蕊と五本の雌蕊を備える植物〔当時は科の概念がなかった。〕の一属、モウセンゴケ属〔当時のモウセンゴケ属は全五種。本種、モウセンゴケ、アフリカナガバモウセンゴケ、ナガバノイシモチソウの四種に加えて、ナガバノモウセンゴケとナガエモウセンゴケが一種とされていた。〕の ''Drosera lusitanica'' であった。 クロンキスト体系などではモウセンゴケ科に含めたが、APG植物分類体系では一属一種でドロソフィルム科を構える。和名はイヌイシモチソウ、イシモチソウモドキなどがあるが、イシモチソウやナガバノイシモチソウよりはるかに大きい植物なので実態にそぐわず、全く使用されない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドロソフィルム」の詳細全文を読む
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