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『ドンキホーテを殺した男』(ドンキホーテをころしたおとこ、''The Man Who Killed Don Quixote'')は、テリー・ギリアム監督の未完の映画。 2000年に制作が開始されたが、ロケ地での自然災害やドンキホーテ役の俳優ジャン・ロシュフォールの故障などアクシデントが相次ぎ、わずか1週間で制作が打ち切られた。その顛末を描いたドキュメンタリー映画『ロスト・イン・ラマンチャ』が2002年に公開された。 新キャストで再度映画化に挑戦することをテリー・ギリアムが表明している。2011年公開予定としていたが、撮影が遅れている。 == 概要 == 『ロスト・イン・ラマンチャ』に描かれた通り、最初のロケ地はスペインの首都マドリードの北部にある荒れ地で、近くにNATOの軍事訓練所があった。軍用機が幾度となく頭上を飛行するため録音が使いものにならず、あとからダビングしなおすことを余儀なくされた。 撮影2日目に洪水が発生した。機材が損傷しただけでなく景観も変わってしまったため、それまでに撮影した分が使えなくなった。乗馬の名手であるジャン・ロシュフォールが馬上で演技を始めたが、明らかに顔が苦痛に歪んでいる。彼は馬から下りるにも歩くにも助けを必要とした。ロシュフォールはパリに戻って主治医の診察を受け、椎間板ヘルニアと診断された。 数日間はロシュフォールの出ないシーンを撮ることにしたが、ロシュフォールが現場に復帰できないことがやがて明らかになった。ギリアムはそれを致命的と判断した。ギリアムはドンキホーテのキャスティングに2年を費やしており、ロシュフォールはこの役のために7か月かけて英語を学んでいた。制作は打ち切られた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドンキホーテを殺した男」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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