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どんぐりコーヒーとは、どんぐりを材料にしたコーヒーである。代用コーヒーのひとつ。 == 概要 == プロイセン王国(現ドイツ)はコーヒーの産地に植民地を持っておらず、18世紀にコーヒーの消費が増加し外貨が減っていくため、フリードリヒ大王は、1777年9月13日にコーヒーの禁止令を布告、更に1781年には「王室以外でのコーヒーの焙煎を禁止」し、不法焙煎の取り締まりが行われた〔。そのため、代用コーヒー産業が発展し、代用コーヒーの材料の中にドングリが登場した〔珈琲コラム - バッハのコーヒーカンタータとコーヒー禁止令 UCC上島珈琲〕。ドイツではその後のナポレオン1世による大陸封鎖でも、ドングリなどの代用コーヒーが飲まれた。アメリカ合衆国では南北戦争の頃にもドングリの代用コーヒーが登場している〔Confederate Coffee Substitutes The University of Texas at Tyler〕。どんぐりコーヒーは薬用としても用いられたようで、病弱だったフレデリック・ショパンが一日に何杯も飲まされたことを1824年に家族あての私信で面白おかしく述べている〔ショパン唯一の文学作品 『シャファルニャ通信』―『シャファルニャ通信』 1824年8月19日号 〕。 さらに、ドングリの代用コーヒーは第二次世界大戦のドイツと日本とで飲まれている。 21世紀には、ドングリの代用コーヒー、又は、ドングリも含んだ穀物コーヒーが市販されている〔穀物コーヒー ノンカフェイン/オーガニック - 商品詳細 SoooooS. ※ドングリを含む穀物インスタントコーヒーの例(スイスMORGA社製)。〕。 日本の長野県では、妊娠した女性がコーヒーの代用品を探してドングリを用い、後に、どんぐりコーヒーとして市販するまでなった〔どんぐりコーヒーにほんの〜り幸せ 2011年10月20日 13:18 『echoes』 FM長野〕。 どんぐりコーヒーの作り方には、ドングリの渋みの基のタンニンを抜くのに流水にさらしたり、水に浸けたりし、その後、天日に干し、乾燥したものを煎ったり、ローストして、コーヒーとして用いている〔どんぐりを食べよう〜埼玉森林インストラクター会/森のコラム 〕〔香川の環境> どんぐりを食べよう> どんぐりコーヒー 香川県〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「どんぐりコーヒー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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