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ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯 : ウィキペディア日本語版 | ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯[どんぱやーいぇんかおやいしんりんちたい]
ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯はタイバンコク北東部に広がる森林地帯である。サラブリー県東部からナコーンナーヨック県、プラーチーンブリー県、サケーオ県北部、およびナコーンラーチャシーマー県、ブリーラム県南部をまたいでカンボジア国境まで広がる広大な森林地帯であり、カンチャナブリー県、ターク県などに広がる西部森林地帯(Western Forest Complex)に対して東部森林地帯(Eastern Forest Complex)と呼ばれることもある。 ==概要== ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯は大きな森林地帯であり、山岳部の鬱蒼とする森林とその高低差のために稲作に適さず、それ故に開発が遅れた。チャクリー王朝初期には、開発を促すために一部を免税地区に設定(現在のナコーンナーヨック=「免税の町」一帯)し入植者を促したこともある)が、1932年に起きた立憲革命の際に立憲革命に反発した王族が逃亡地としたことから、人民委員会(現在の内閣)によって一帯が封鎖されるなど開発は遅々として進まなかった。 1959年に当時のサリット政権が、この一帯を保護地区として指定することで未開発地域の自然資源の保護に緒が付き、2年後の1961年に制定された仏歴2005年国立公園法に基づき翌1962年9月18日にはこの森林の一部がカオヤイ国立公園として正式に保護された。その周辺の地域も、国立公園や野生生物保護区などとして次々と保護地区に指定されることになった。その後中心的存在であるカオヤイ国立公園のアセアン遺産登録などを経て、2005年にはユネスコの世界遺産に登録された。
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