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ドン・キング : ウィキペディア日本語版
ドン・キング

ドン・キングDonald "Don" King1931年8月20日〔ドン・キング・プロダクション公式サイトによるプロフィールより。IMDbでは1932年12月6日生まれとなっており生年月日については諸説ある。〕 - )は、アメリカ合衆国のプロボクシングプロモーター。2000年頃まではライバルのボブ・アラムと並んで2大ボクシングプロモーターとされていたが、選手への多額の未払いや契約違反などで信用を失い、現在は全盛期から大きく力を落としている。上方に逆立った独特のヘアースタイルで有名。
== 人物・評価 ==

; やり手のプロモーター
: マイク・タイソンや他のヘビー級トップボクサーのビックマッチを手がけたり、実現しても王座が剥奪される事がある統一戦において、ヘビー級統一トーナメントやミドル級変速統一トーナメントや2003年12月13日にボードウォーク・ホールで史上初めて全ての試合が世界タイトルマッチになった8大タイトルマッチを実現させるなどボクシング興行における立役者であり、やり手のプロモーターだった。その一方でマフィアと繋がりがあるとの噂や、ファイトマネーを着服したとしてテリー・ノリスやマイク・タイソンから提訴されるなど、契約選手及び、そのマネージャーとの金銭トラブルが絶えることがなかったことから関係者からの評判は芳しくない。現在は一部の業務を養子のカールとジャイールに任せている。
: 現在は単独で大きな興行が打てなくなり(小規模はなんとか開催できている)、他のプロモーターとの相乗りでカードを提供している(アル・ヘイモンと結びつきが強いプロモーターとの提携で一部のイベントだけ提供している)。
: 当時のプロボクシングのスター選手はアフリカ系アメリカ人が多かったため、同じアフリカ系アメリカ人であるキングは交渉の際に 黒人差別の問題を強調してうまく扇動することで契約に結びつけた。
; マイク・タイソンとの契約
: タイソンを育てた名トレーナーのカス・ダマトも彼を嫌っており、タイソンには「絶対に組んではいけないプロモーター」だと生前に助言していた。ダマトが死に、そしてダマトの次にタイソンが信頼していたジム・ジェイコブスが死んだ後、タイソンは助言を守ることなくドン・キングと契約した。
: これほど悪名高いキングと契約した最大の理由として、やはりアフリカ系アメリカ人という共通点、そして当時のヘビー級のトップボクサーのほとんどがドン・キングの契約下であり、これによって試合が組みやすくなるという事情も背景にあった。事実、ビル・ケイトンやジム・ジェイコブスなどダマト所縁の人物が、タイソンのマネージメントを担当していた頃も、主要試合のプロモーターはドン・キングであったことが多かった。
; キングへの評価
:マイク・タイソン『貪欲で冷酷な野郎だ、あいつなら1ドルのために自分の母親を殺しかねない。』〔
:ラリー・ホームズ『おれがボクシングで犯した唯一のミスはキングと契約したことだ。俺はあいつの中に悪魔を見た、あいつがあんな変な髪型をしてるのは、角を隠すためだ。あいつから離れようとすると足をヘシ折ってやるとか言って脅されたよ。』〔
:バーナード・ホプキンス『俺はドン・キングが嫌いなんだ。……ボブ・アラムでさえも出来なかったことを俺が成し遂げたんだよ。奴の最後のファイター(タボリス・クラウド)を破り、ボクシング界から追い出してやった』『バークレイズ・センターでも言ってやったんだ。"離れてから10年だな。お前が送りこんできたファイターは全て倒した。20度防衛した(ミドル級時代)内の90%はお前のファイターだった"(オスカー・デ・ラ・ホーヤとハワード・イーストマンはキングと契約していない)ってね。ドン・キングを業界から追い出す仕事をバーナード・ホプキンスがやるなんて誰が想像した?』〔http://www.boxingscene.com/?m=show&opt=printable&id=63220#ixzz2NI0JIjb8〕

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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