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スズラン亜科(学名:)は、キジカクシ科の亜科の1つである。クロンキスト体系などでユリ科に含められていたスズラン、オモト、ナギイカダ等、およびリュウゼツラン科に含められていたドラセナ、サンセベリア(チトセラン)等からなる。キジカクシ目に属し、APG分類体系第2版 (APG II) では近縁のキジカクシ科に含めてもよいとし、第3版 (APG III) ではスズラン科を独立させずキジカクシ科に含めている。 形態・生態的には、地下茎を伸ばして繁殖し葉を叢生する多年草のスズラン、オモト、ヤブラン、ハラン等のほか、乾燥に耐えるサンセベリア、地上茎が立ち上がるアマドコロ、低木状で葉は退化し茎が偏平の葉状になるナギイカダ、大型の木本になるドラセナやトックリランなど、さまざまなものがある。花は比較的小さく、穂状または総状花序をなすものが多い。果実は多くが液果。 学名は、(1834年、スズラン属 に由来)の名も用いられるが、より前に命名された(1826年、ナギイカダ属 に由来)が用いられる。和名はに従ってナギイカダ科(広義)としてもよいが、元来は3属からなる小さい科であるナギイカダ科(狭義)と区別するために、スズラン科と呼ぶことが多い(元来のスズラン科の方が属・種数が多く、特に日本ではなじみが深い)。 == 分類 == 26属505種が属する。 * Willdenow - 南アフリカ * Nolineae - 北-中米 * Zuccarina * Michaux トックリラン属〔大場秀章編著『植物分類表』アボック社、2009年11月2日(2010年4月20日初版第2刷(訂正入))、513頁、978-ISBN 4-900358-61-4。〕 - トックリラン * Rose * Lemaire * Convallarieae - 95種 * Baker * L. スズラン属〔〔邑田仁監修・米倉浩司著『維管束植物分類表』北隆館、2013年4月25日、213頁、ISBN 978-4-8326-0975-4。〕 * Ker Gawler ハラン属〔〔 * Kunth キチジョウソウ属〔〔 * Roth オモト属〔〔 - オモト1種のみ * Ker Gawler(、 を含む) * ジャノヒゲ連 Ophiopogoneae〔山下純・田村実 "ジャノヒゲ属(スズラン科ジャノヒゲ連)6種の核型分析 Karyotype Analysis of Six Species of the Genus (Convallariaceae-Ophiopogoneae) " 植物研究雑誌 76(2), 100-119, 2001-04. 〕 * Andrews シマハラン属〔 * Loureiro ヤブラン属〔〔 * Ker Gawler ジャノヒゲ属〔〔 * アマドコロ連 Polygonateae〔山下純・田村実 "Heteropolygonatum属(スズラン科アマドコロ連)2種の核型分析 Karyotype Analysis of Two Species of the Chinese Epiphytic Genus (Convallariaceae-Polygonateae)" 植物分類・地理 51(2), 147-153, 2001-04-02. 〕 * Wigg. マイヅルソウ属〔〔 - マイヅルソウ ( ユキザサ属を含む) * Hance * M. N. Tamura & Ogisu * Miller アマドコロ属〔(ナルコユリ属〔) * Maximowicz * Rauschert ケイビラン属〔〔 * Rusceae * Medicus ダナエ属〔 * Kunth * L. ナギイカダ属〔〔 - ナギイカダ * Dracaenoid * (Jankalski) P.-L. Lu & Morden - ハワイ * L. リュウケツジュ属〔〔 * チトセラン属〔〔〔では、 に含めている。〕 - チトセラン、サンセベリア 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スズラン亜科」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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