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ナゴヤ球場正門前駅(なごやきゅうじょうせいもんまええき)は、愛知県名古屋市中川区露橋2丁目の東海道本線の貨物支線(通称:名古屋港線)上に、1987年7月1日から1994年10月8日までナゴヤ球場による野球観戦者の便を図って設置されていた臨時駅(現在は廃駅)。 == 駅設置の経緯 == 現在、中日ドラゴンズのホームグラウンドは名古屋市東区にあるナゴヤドームとなっているが、それが完成する1996年までは名古屋駅 - 金山駅間で東海道本線・中央本線・東海道新幹線・名鉄名古屋本線などから眺められる中川区のナゴヤ球場であった。 名古屋鉄道では、1944年に開業した名古屋本線上にある山王駅を1956年 - 1974年の間「中日球場前駅」、1975年 - 2005年の間「ナゴヤ球場前駅」と改称し、試合開催日には特急・急行電車を臨時停車させるなどして輸送に努めていた。 1987年4月1日に国鉄分割民営化によって発足した東海旅客鉄道(JR東海)では、名鉄線より球場に近いところを通っている日本貨物鉄道(JR貨物)の名古屋港線(貨物線)の第二種鉄道事業を取得してこの観客輸送に加わろうと考えた。これは、同年のシーズン入り前に、落合博満が日本プロ野球界初の1億円プレーヤーとして中日入団を決めていたことも契機となったと考えられる〔『中日新聞』1987年6月18日 夕刊第二社会面 8頁「観戦JR列車に免許 来月からナイター開催日 ナゴヤ球場」〕。 この構想はこの時が初めてではなく、昭和20 - 30年代にも球場近くに仮設ホームを置いて、貨物列車最後部に客車を増結する形で観客輸送を行っていたことがあった。初は1949年(昭和24年)10月の日米親善野球試合の際で、この時は「中日球場前駅」を名乗っていたという。しかしこの時はデーゲームに限られたものであり、更に運行本数も日1往復と微々たる物であったため、同線の貨物列車削減と共にいつしか消滅した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナゴヤ球場正門前駅」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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