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ナツトウダイ : ウィキペディア日本語版
ナツトウダイ

ナツトウダイ(''Euphorbia sieboldiana''、夏燈台) は、山野に生える多年草。名前は夏だが、開花は春。大柄な三角形の包葉と、三日月型の腺体が目立つ。
==特徴==
直立する多年生草本〔以下、主として佐竹他(1982)p.227〕。地下茎は細くて横に這い、地上に直立する茎を出す。茎は高さ40cm前後に伸び、途中には茎葉を互生する。
全体に緑色だが茎と茎葉は紫紅色を帯びることも多い。葉には柄がほとんどない。茎葉は倒披針形から細長い楕円形で扁平で滑らか、縁は滑らか。有毒植物で、切ると白い汁が出る〔牧野(1961)p.346〕。
の先端にはやや菱形を帯びた長楕円形の葉が5枚〔牧野には4枚とある〕、平らに輪生し、そこから花序が上に出る。まず5本の枝が傘状に広がり、その先端に杯状花序が付き、その基部から二叉分枝した枝が出て先端に杯状花序をつける、ということを繰り返すことで平らに広がった花序全体が出来上がる。また、杯状花序の基部には1対の総包がつく。総包は三角状卵形から卵状広楕円形。
花期は春。子房の外面も果実の外面も平滑。この属の持つ杯状花序では、基部にある小総包がお椀のような形になっており、その縁に3個の腺体がまるで花弁のように並ぶが、この種ではこれが両端が尖って外に突き出て、上から見ると三日月型になっている。この部分は暗赤紫色になって目立つ〔北村・村田(1961)p.79〕。椀状の小総包からは1本の雄しべからなる雄花数本と1本の雌しべからなる雌花1本が出て、雌花は小総包から柄を伸ばして横を向く〔牧野(1961)p.346〕。
なお、和名の由来は素直には夏燈台であり、夏に咲くトウダイグサの意味に取れる。だが、現実には開花期は春であり、日本では同属の他種に先駆けて咲くものである。その点では明らかに和名と現実との乖離がある。佐竹他(1982)は、ハツトウダイ(初燈台)の誤りではないかと述べている。ただしこれについては、牧野は素直に夏燈台と記すのみで何も述べていない。また、漢名では甘遂が使われるが正しくなく、普通はタカトウダイの事とされる大戟が本種を指すらしいとのこと〔牧野(1961)p.346〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ナツトウダイ」の詳細全文を読む



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