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ナヌムの家(、英語名:House of Sharing)とは、かつて日本軍の慰安婦であったと主張する韓国人女性数名と、日韓の若者を中心としたボランティアスタッフが共同生活を送っている施設のこと。ナヌムは朝鮮語で「分かち合い」、ナヌメチプで「分かち合いの家」の意。韓国京畿道広州市にある民間の施設で、「被害の歴史を昇華させ、世界的な歴史と平和、人権の聖地にすること」を目的に掲げている〔聯合ニュース 2009/11/01 11:43 〕。歴史資料館が併設されており、韓国側の立場に基づく慰安婦の説明の他、太平洋戦争や日本による朝鮮半島の植民地支配についての歴史観も紹介している。 == 概要 == この民間施設で余生を送っている9人の元慰安婦とされる女性は、日本の戦争責任に対する問題提起を行い、「朝鮮半島への侵略行為」、「慰安婦制度」について、その被害者として日本政府に対し謝罪や賠償を求め続けている。自分たち慰安婦は日本軍に強制連行されたとし、日本軍による強制連行はなかったとする日本に対し「正しい歴史認識」を持つことなども訴えている。 元慰安婦たちはこの施設を訪れる人に対して、日中戦争から太平洋戦争の時期に中国大陸や南方戦線で慰安婦として働かされた体験談を語り、日本の「過去の蛮行」とその「清算」の必要性を訴えている。毎週水曜日にはソウルの日本大使館前の慰安婦像脇の歩道で韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)などが主催する日本政府の公式な謝罪と賠償を求めるデモ(水曜デモ)に参加している。 併設する歴史資料館や活動の資金は、韓国内や日本など諸外国の市民・活動団体ならびに来訪者の寄付、および歴史資料館の入場料(2千 - 5千ウォン)宿泊料(2万ウォン)である。所長は安信権(アン・シングォン)。1年間の来訪者数は1万人。そのうち3000~5000人が日本からの訪問者である〔日本人男性として加害直視、元慰安婦の訴え代弁/川崎出身の村山さん (『神奈川新聞』2009年12月14日付)〕〔統合ニュース 元従軍慰安婦の憩いの場 「ナヌムの家」が20周年 2012-08-11 14:38:48 〕。ナヌムの家の支援団体として、宋連玉青山学院大学教授が共同代表を務める日本軍「慰安婦」記念館設立後援会がある 〔日本軍「慰安婦」特集(8):ナヌムの家と関わって 池内靖子 (下) 〕。 この施設で共同生活する元慰安婦とされる女性 金君子(キム・グンジャ) 金順玉(キム・スンオク) 金貞分(キム・ジョンプン) 李容洙(イ・ヨンス) 李玉善(李玉仙)(イ・オクソン) 姜日出(カン・イルチュル) 朴玉善(パク・オクソン) 裴春姫(ペ・チュニ) 柳善男(ユ・ヒナム) 鄭福壽(ジョン・ボクス) この施設で亡くなった人 姜徳景(カン・ドクキュン)(1997年2月死去) 金順徳(キム・スンドク)(2004年6月30日死去83歳) 金外漢(キム・ウエハン)(2015年6月11日死去81歳)終戦当時11歳 他、9名 *尚、韓国女性家族部による政府登録元慰安婦は238人。2015年12月現在の生存者は46人、平均年齢は89,2歳〔毎日新聞2015年12月29日日韓解決合意 元慰安婦「名誉回復を」 意向聞かれず「拙速」 〕(終戦当時19歳)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナヌムの家」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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