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ナノ秒 : ウィキペディア日本語版
秒[びょう]

(びょう、記号 s)は、国際単位系 (SI) 及びMKS単位系CGS単位系における時間物理単位である。他のとは関係せず完全に独立して与えられる7つのSI基本単位の一つである。秒の単位記号は、「s」であり、「sec」などとしてはならない(後述)。
「秒」は、歴史的には地球の自転の周期の長さ、すなわち「一日の長さ」(LOD)を基に定義されていた。すなわち、LODを24分割した太陽時を60分割して「」、さらにこれを60分割して「秒」が決められ、結果としてLODの86 400分の1が「秒」と定義されてきた。しかしながら、19世紀から20世紀にかけての天文学的観測から、LODには10-8程度の変動があることが判明し〔和田 (2002)、第2章 長さ、時間、質量の単位の歴史、pp34-35、3.時間の単位:地球から原子へ〕、時間の定義にはそぐわないと判断された。そのため、地球の公転周期に基づく定義を経て、1967年に、原子核が持つ普遍的な現象を利用したセシウム原子時計が秒の定義として採用された。
なお、1秒が人間の標準的な心臓拍動の間隔に近いことから誤解されることがあるが偶然に過ぎず、この両者には関係はない〔。
==定義==
現在の「秒」は、以下のように定義されている。
この定義が各国において採用されており、例えば、日本の計量法体系においては「セシウム百三十三の原子の基底状態の二つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の周期の九十一億九千二百六十三万千七百七十倍に等しい時間」(計量単位令別表第一第3項)と定義されている。
なお、1997年に、この定義に次の補則が定められた。

この補則は SI 秒の定義が、黒体輻射により摂動を受けないセシウム原子に基づいていることを明確にしている。すなわち、周囲環境が熱力学的温度で0 K である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「秒」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Second 」があります。



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