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ナポリタン・マスティフ : ウィキペディア日本語版 | ナポリタン・マスティフ
ナポリタン・マスティフ()は、イタリア原産の大型の闘犬用の犬種である。イタリア語ではマスティーノ・ナポリターノ()といい、イタリアン・マスティフとも呼ばれている。闘犬が禁止されてからは、番犬や警察犬、ショードッグやペットなどとして飼育されるようになった。 == 歴史 ==
古代ギリシャおよび古代ローマには大型の闘犬がいた事が知られ、その末裔と推測されている〔藤田りか子『最新 世界の犬種大図鑑』誠文堂新光社、2015年、124ページ。〕。デズモンド・モリスによれば、ナポリタン・マスティフは紀元前326年にインドの王ポロスからアレクサンドロス大王に贈られた大型の闘犬の末裔であり、それがギリシャからローマに伝わり、モロシア犬の基礎となったという〔デズモンド・モリス著、福山英也監修『デズモンド・モリスの犬種事典』誠文堂新光社、2007年、295ページ。〕。またそのほかに、アッシリアやバビロニアにも大型の闘犬が描かれた品があり、これらもギリシャやローマのモロサス犬の祖先と推測されている〔〔。 19世紀まではイタリア半島に大型のマスティフがいたことが知られ、17世紀にナポリで描かれたテラコッタにナポリタン・マスティフのような犬も描かれているが、20世紀前半にはほとんど絶滅していた〔。しかし一方で、芸術家のによって改良が進められ、犬種標準が作られ、ケネルクラブに公認されるという動きもあった〔。改良に際しては、見た目の恐ろしさが重視されたという〔。 1946年にナポリで開かれたドッグショーにおいて、ナポリタン・マスティフ8頭が出陳され、ショードッグとして人気を再興し、現在に至る〔。1949年には国際畜犬連盟に公認された〔 藤原尚太郎『日本と世界の愛犬図鑑 最新版』辰巳出版、2013年、102ページ。〕。
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