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ナラビオカミミガイ : ウィキペディア日本語版
ナラビオカミミガイ

ナラビオカミミガイ(並陸耳貝)、学名 ''Auriculastra duplicata'' は、有肺目オカミミガイ科に分類される巻貝の一種。西太平洋暖海域に分布し、汽水域塩性湿地に生息する黄褐色の貝である。
成貝は殻長5-8mmほどで、1cmに達する個体は稀である。貝殻はラグビーボール形で、光沢のある黄褐色-緑褐色をしている。縫合(巻きの繋ぎ目)が波打つ点で類似種と区別できる。殻口の内唇・軸唇に計3個の小さな歯が並ぶが、このうち内唇の1歯が比較的大きい。外唇は肥厚せず、歯もない。貝殻の形や色は和名通りオカミミガイ ''Ellobium chinense'' に似るが、オカミミガイよりずっと小型で光沢があり、外唇が肥厚しない〔奥谷喬司編著『日本近海産貝類図鑑』(解説 : 黒住耐二)2000年 東海大学出版会 ISBN 9784486014065〕。
日本では三河湾から九州沖縄本島北部まで、日本以外では中国南部に分布する〔〔三浦知之『干潟の生きもの図鑑』2007年 南方新社 ISBN 9784861241390 / 図鑑修正版 〕。なお沖縄本島産のものは「沖縄型」と呼ばれている〔ナラビオカミミガイ /ナラビオカミミガイ沖縄型 - 日本のレッドデータ検索システム〕。
波が静かな内湾・汽水域の塩性湿地に生息する。大潮の満潮時に水が届くほどの波打ち際上部で、ヨシチガヤスイバハマウド等の海浜植物が生えた区域にいる。暗く湿った所を好み、昼間は石や漂着物の下に潜む〔〔。オカミミガイ科としては小型種だが、光沢があるので生息地では比較的目に付き易い。オカミミガイ科の中ではオカミミガイ、キヌカツギハマシイノミガイオキヒラシイノミガイクリイロコミミガイ等も同所的に生息することがある。これらの中でも本種とオカミミガイは生息環境の攪乱(かくらん)に比較的強く、開発の手が入るなどして他種が死滅した環境でも生き残ることがある〔佐藤正典編『有明海の生きものたち 干潟・河口域の生物多様性』(解説 : 福田宏)2000年 海游舎 ISBN 4905930057〕。
==レッドリスト掲載状況==

 
*県別レッドリスト
 *絶滅危惧I類 - 愛知県・三重県・愛媛県・高知県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県
 *絶滅危惧II類 - 沖縄県(※ナラビオカミミガイ沖縄型)
*「長崎県未来環境条例」が指定する「希少野生動植物種」 - 2009年〔長崎県環境部自然保護課 希少野生動植物捕獲等禁止区域について
生息地は分布域各地に点在するが、内湾の埋立や護岸工事などにより生息地が減少している。日本の環境省が作成した貝類レッドリストでは2007年版で絶滅危惧II類(VU)として掲載された。しかし分布域の各県が独自に作成したレッドリストではそれよりも厳しいランク付けが多く、絶滅が危惧されている〔〔長崎県環境部自然保護課 長崎県レッドリスト 2011年改訂版 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ナラビオカミミガイ」の詳細全文を読む



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