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ナンパは、面識ない者に対して、公共の場〔繁華街の路上、海、ディスコ(いわゆるクラブ)、ゲームセンターなど。〕で会話、出会い、デート、キス、連絡先交換に誘う行為。その行為を行う者は軟派(なんは)と呼ばれる。英語圏では、「(異性を)拾う行為」という意味から、「pick up」と呼ぶ。日本語圏以外で「nanpa」で通じる国もある。 == 概要 == 軽薄な印象があるため忌避されることもあるが、「ナンパ行為」は出会いの一つの方法として古くから用いられている。一般には繁華街の路上、海、ディスコ(いわゆるクラブ)、ゲームセンターなどで行われることが多く、1980年代後半からバブル景気の頃には、ディスコがその実践の場として首都圏に住む若者の一部に流行し、マハラジャやKING&QUEENなどに出現する、都内の大学生を中心とするナンパ学生集団ゲッターズが一部で有名になった。 ナンパをする人間の集まる場所として有名な場所は大都市圏で集中して溜まり場と化す。 昔から盛んで有名な場所は渋谷、新宿、池袋で、西日本になると道頓堀と心斎橋をつなぐ「ひっかけ橋」が有名。 『日本国語大辞典』によると軟派は明治時代の新語であって、当初は政治用語で「意見や主張が軟弱な党派」「強硬な意見を主張することのできない者」の意味(用例初出1892年)であったが、これを応用して「新聞・雑誌で、社会面や文芸、またはつや物などの記事を担当する部門やその記者」(初出1901年)、「異性との交遊や、華美な服装を好んでする青少年の一派」(同1909年)の用法が生じたという〔『日本国語大辞典 第二版』10巻、小学館、2001年。〕。 最近では、「恋愛関係・異性間交友(男女関係)を避ける態度」は「硬派」、その逆の「恋愛にうつつを抜かし、異性を追いかける態度」は「軟派」と呼ばれるが、そこから転じて、「異性に声をかける行為」を指してカタカナ言葉の「ナンパ」と呼ばれるようになった。また、ナンパをしそうな軽薄な人物を指して「ナンパ野郎」と呼ぶ場合もある。かつては「ガールハント」とも言われた。「ひっかける」という言い方もある。出会いの無い者が行う場合もあり、「軟派」とは一概には言えない。 断っても執拗に追いかけてくるナンパが問題視されている。そのようなナンパ行為については、軽犯罪法で取り締まりの対象となることがある。また鉄道地内におけるナンパ行為は鉄道営業法で取り締まりの対象となっている。 アダルトビデオにおいては、多くの人間と性行為等をした女性やカメラの前で何度か裸を晒しているAV女優の性行為等を嫌うユーザーのニーズに対応するために、AVメーカーが女性をナンパしたすぐ後で性行為をする過程を撮影することで、カメラの前で裸を晒していない素人女性の性行為等であることを売りにする企画がある(「ナンパ物」※中には土下座ナンパというジャンルもある)。だが、実際には過去に出演経験があるAV女優がナンパされた素人女性という設定にする演出(ヤラセ)のケースが多い。21世紀に各自治体の迷惑防止条例で公共の場所でアダルトな役務のスカウト行為に関する刑事罰が規定されてからは、アダルト出演を事前に承知していない女性がナンパで出演するケースはほぼ無くなっている。 ナンパは男性が女性を誘うことを意味する場合が多いが、女性から男性を誘う逆ナンパ略して逆ナンと呼ばれる。近年都会では珍しい現象ではないが、ボッタクリの店に連れて行かれたり、美人局だったりすることもある。 インターネットが普及してからは、従来の路上で行うストリートナンパ(ストナン)だけでなく、出会い系サイトなどのネットサービスを利用したネットナンパ(ネトナン)という形も誕生した〔荻上チキ『セックスメディア30年史欲望の革命児たち』筑摩書房、2011年、72頁。ISBN 978-4480066060。〕。またストナンについても、ナンパ師の一部にはそのノウハウや自身の達成などをブログ上で発表したり、別のナンパ師とネット上で交流したり、電子掲示板でコンビナンパの相方を探したりすることがある〔『セックスメディア30年史欲望の革命児たち』72-74頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナンパ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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