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ナン・マトール
ナン・マトール遺跡(Nan Madol)は、ミクロネシア連邦のポンペイ島にある13世紀〜15世紀の巨石構築物群。ナン・マトールとは「天と地の間」という意味をもつ。また、ナン・マタラニウムとも呼ばれ、主に建物と建物の間、つまり「空間」を意味する。 総面積40m2の92の人工島からなり、伝承によると行政、儀礼、埋葬などそれぞれの島で機能分担していたとされる。これらの伝承や遺物の検証から政治・宗教の拠点となる水城であったと考えられる。 この中のナン・ドワスと呼ばれる宮殿は、最後の王シャウティモイの王墓であると伝えられてきたが、最近の調査で王墓ではなく祈りを捧げた祭壇の場所だったとされる。この遺跡については現在でも謎が多く、不明な点が多い。 島には柱状の黒褐色玄武岩を縦横交互に積み重ねた囲壁が築かれている。玄武岩は島の北部のジョカージ島(現在のソケース島)から主に運ばれたという説があるが、実際には島のさまざまな場所から運ばれたと考えられる。玄武岩は以前ポンペイ島が火山活動をしていたころ、マグマが地下深いところでゆっくり固まって形成されたものとされ、自然に五角形または六角形に割れるため加工しやすい。これらの石柱はそれぞれ磁場を持っており、一本一本研究すればその石柱が島のどこから運ばれたのかが判明する可能性もある。 == 脚注 ==
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nan Madol 」があります。
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