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ナンヨウハギ属 : ウィキペディア日本語版
ナンヨウハギ

ナンヨウハギ(南洋剥)、学名 ''Paracanthurus hepatus'' は、スズキ目・ニザダイ科に分類される魚の一種。インド太平洋サンゴ礁域に生息する。三色からなる独特の体色をもち、観賞魚として人気がある。
ニザダイ科の分類では、1種のみでナンヨウハギ属 ''Paracanthurus'' を構成する。
基本的に沖の根などで見られるが、稀に沖縄本島の沿岸域でも観察されることがある。
==特徴==

成魚は全長20cmほどで、30cmに達するものもいる。体の大部分は青いが、目-体側-尾鰭に「6」を細長くしたような黒い曲線が入る。また、背鰭・臀鰭、尾鰭の上下も黒で縁取られる。尾柄・尾鰭は黄色の三角を描く他、胸鰭の先端も黄色である。胸ビレを激しく上下に動かして良く泳ぐ。似た配色の魚はおらず、他種との区別は容易である。
体形は他のニザダイ科魚類に似て楕円形でよく側扁するが、口は極端に前に突き出ず、頭部の輪郭は円い。背鰭の9棘条・臀鰭の3棘条はどれも太く頑丈である。
アフリカ東岸・南日本・オーストラリア北部・キリバスまで、インド太平洋の熱帯海域に広く分布する。日本では高知県以南で記録がある。
サンゴ礁域に生息し、群れを作って生活する。餌はおもに動物プランクトンを捕食する。幼魚はサンゴの周囲に群れ、敵が近づくと素早くサンゴや岩の隙間に隠れ、夜も隙間に潜り込んで横になって眠る。
サージョンフィッシュの仲間の特徴で尾ひれの付け根に鋭いトゲを隠し持っており、戦う時はトゲを横に飛び出させて体をすり寄せるように攻撃する。
一般的に食用とはしないが、鮮やかな体色から観賞魚として人気があり、水族館などでも多く飼育される。
体の色は体調により変化し、良い状態の時は鮮やかな青であるが、寝ている時や体調が悪い時は白っぽく変化する。
飼育下ではオキアミ類、藻類、葉菜類なども食べる。映画「ファインディング・ニモ」のキャラクターにちなみ、種名を呼ばず「ドリー」と呼ぶ人もいる。
最近がある事が判明した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ナンヨウハギ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Paracanthurus 」があります。



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