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マンドス マンドス(Mandos)は、J・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした小説、『指輪物語』及び『シルマリルの物語』の登場人物。ヴァラールの一人。かれの本来の名前はナーモ(Námo)である。「マンドス」とは本来かれの住む館の名前であるが通常はこう呼ばれている。 ヴァラールの一人イルモ(ローリエン)はかれの弟であり、ニエンナはかれの妹である。ヴァイレが妻である。
== 概要 == マンドスは運命と殺された者たちの霊魂を司り、死者の家であるマンドスの館の管理者を務める。唯一神エル・イルーヴァタール自らが裁定する事柄を除き、未来に訪れることすべてを知るという。 本名のナーモは「審判者」を意味し、マンウェの命を受けて運命や審判を宣告する。フェアノールに率いられたノルドールによる同族殺害のあと、ヴァリノールの北辺にたどり着いたかれらに、中つ国で待っている過酷な運命を予告したのはマンドスであった。マンドス自身は悪をなさないが、フェアノールの誓言によってもたらされるノルドールの破滅をかれは見通していた。これを聞いたフィナルフィンは進軍をやめ、ヴァリノールへ引き返したが、フェアノールはノルドールを駆りたてて進んでいった。 マンドスは常に厳かで冷静、なにものも忘れない存在として描かれている。イルーヴァタールの子らの受難もかれの心を動かしたようには見えなかったが、かれもたった一度だけ、哀れみにかられて助けの手を差し伸べている。ルーシエンが歌う、イルーヴァタールの子らの悲しみの歌に心を動かされたかれは、死んだベレンの処遇についてマンウェに伺いをたてた。こうしてベレンは死者の館から戻り、ふたたび中つ国に住んだ。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マンドス」の詳細全文を読む
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