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ニクラス・ルーマン (Niklas Luhmann、1927年12月8日 - 1998年11月6日)は、ドイツの社会学者。 1960年代にドイツの哲学者ユルゲン・ハーバーマスとの論争で日本でも知られるようになった。1984年に主著『社会システム理論』(Soziale Systeme=社会の諸システム)を発表。社会システム理論にオートポイエーシス概念を導入した。 == 経歴 == リューネブルクで生まれた。生家はビール醸造業で、母親はスイスのホテル業を営む家の出身であった。 1943年、高射砲部隊の補助隊員として動員され、翌年末に入営。捕虜となりフランスの収容所で強制労働に従事した。1945年9月までアメリカ軍の捕虜収容所に収容され続けた。その後ギムナジウムの卒業資格を取るため1946年春まで補修コースを受講し、同年フライブルク大学に進学して法学を学んだ。 1954年にリューネブルク高等行政裁判所で裁判所長官の助手として勤務。1955年から1962年までニーダーザクセン州政府に派遣され、その後州の文部省に勤務した。1958年に処女論文「行政学における機能概念」を『行政アルヒーフ』誌に発表。ハーバード大学の行政学大学院の奨学生に応募し、1960年 - 1961年の間留学。国民経済統計や国際政治戦略のコースを履修し、同時に社会学コースでタルコット・パーソンズとも接触した。 1962年、シュパイヤー行政専門大学校の参事官(研究調査職)に転職。1964年に初の単著『公式組織の機能とその派生的問題』を出版。1965年、ヘルムート・シェルスキーが所長をしていたドルトムント社会調査研究所に移籍。 1966年、ミュンスター大学に博士論文と教授資格請求論文を提出。1968年にはフランクフルト大学でテオドール・アドルノの講座代理を務めた。同年ビーレフェルト大学社会学部の教授に就任。 1971年、ハーバーマスとの討論書『批判理論と社会システム理論――ハーバーマス=ルーマン論争』出版。1984年、第一の主著『社会システム』出版。1988年、ヘーゲル賞受賞。1993年にビーレフェルト大学を定年退職後、1997年 第二の主著『社会の社会』出版。 1998年にエルリングハウゼンで死去。死後も遺稿の出版は継続している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニクラス・ルーマン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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