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ニシネズミザメ はネズミザメ科のサメの一種。北大西洋と南半球の温帯から亜寒帯の海洋に分布する。北太平洋には近縁種のネズミザメが分布し同等のニッチを占めている。体は太く頑丈で、第一背鰭と胸鰭は大きい。2.5m、135kg程度になり、背面は灰色、腹面は白。ネズミザメとは、第一背鰭後端の白い模様で区別できる。 餌は硬骨魚やイカ。回遊を行い、沿岸から水深1360mの深海まで幅広く泳ぎ回る。奇網によって体温を維持しているため、寒い海でも活発に活動できる。遊び行動も知られている。卵食性の胎生で、胎児は母体が排卵する卵を食べて育つ。毎年繁殖し、産仔数は4。 人を攻撃した例はごく僅かである。ゲームフィッシュとして高く評価される他、肉や鰭も高値で取引される。北大西洋では1950-60年代の乱獲によって個体群が大きなダメージを受けているが、現在も漁業が続けられている。IUCNは全体の保全状況を危急としている。 == 分類 == 1788年の''Tableau encyclopédique et methodique des trois règnes de la nature'' において、フランスの博物学者ピエール・ジョゼフ・ボナテールにより記載された。これはウェールズの博物学者トーマス・ペナントの1769年の記録に基いている。この時の学名は''Squalus nasus'' で、種小名''nasus'' はラテン語で"鼻"を意味する〔〔。1816年、フランスの博物学者ジョルジュ・キュヴィエは本種を独立の''Lamna'' 亜属に含めた。その後この亜属は属に昇格された〔。 英名"porbeagle"の語源は定かではないが、一般的にはネズミイルカ類 (porpoise) とビーグル (beagle) の合成語で、その体型と、しぶとく狩りを行うことに因んだものと推測される〔。他の説としては、コーンウォール語の港 (porth) と羊飼い (bugel) に由来するというものもある〔。オックスフォード英語辞典は、単語の前半はコーンウォール語の借用か変形で、これに英語の"beagle"が組み合わさったものだとしている。だが満足のいくコーンウォール語の原語は提示されていない。また、この英語辞典では、フランス語で"豚"を意味する''porc'' や、一般的に語源とされる''porpoise'' との繋がりを示す証拠はないことも指摘している〔。他の英名としてAtlantic mackerel shark・Beaumaris shark・bottle-nosed shark・blue dogなどがある〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニシネズミザメ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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