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ニシル山[にしるさん]
ニシル山 () とは、メソポタミア神話の 大洪水伝説に登場する山。現在のイラクに存在し、「ニムシュ」と呼ばれてもいたという〔『幻想地名事典』275頁。〕。伝説の中ではノアの方舟伝説におけるアララト山と同じ役割を果たしている。 エンリル神が起こした大洪水によって世界の大部分が沈没した後、アトラ・ハシースが作った方舟に搭乗していた者達だけは難を逃れた。その方舟が漂着したのが、ニシル山であった。アトラ・ハシースは、ニシル山で避難生活を送りながら、鳩や燕、鴉を飛ばして、洪水後の地上の様子を確かめさせたという〔。 メソポタミアの大洪水伝説のエピソードはその顛末からノアの方舟の話に酷似しているが、伝説の成立年代はメソポタミアの洪水伝説の方が先であり、ノアの洪水伝説はその模倣である可能性が濃厚とされている〔。 クルディスタンの山岳地帯に、同じ名前の山があったことが、新アッシリア時代の資料で言及されている〔が、詳しい関連は不明である。 == 脚注 ==
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抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニシル山」の詳細全文を読む
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