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ニシ汁は、愛知県知多郡南知多町の篠島で主に食べられる郷土料理。巻貝の一種、イボニシを使った汁物である。 == 概要 == イボニシはアッキガイ科の肉食性巻貝である。岩礁潮間帯に広く生息し、篠島や三河湾沿岸地方では「ニシ」と呼ばれ、食用にされる。内臓にはアクキガイ科の貝特有の唐辛子のようなピリピリした辛味と苦味を有しており、その特徴を生かした料理である。内臓の風味が味付けに用いる赤味噌と調和して非常に独特な味わいとなり、島民の間でも好き嫌いが分かれる。レシピは以下の通り。 # 水洗いした貝の殻を石などで砕き、内臓と肉を取り出す。それを生のまま、すり鉢で粘り気が出るまで細かく磨り潰す。 # 同時進行で、出汁用の小魚と赤味噌(豆味噌)を焼く。 # 磨り潰した貝の肉や内臓に焼いた味噌や小魚を混ぜ、さらに磨り潰す。 # 最後に水や熱湯を加えてかき混ぜれば完成となる。上手く調理されたものは、次第に紫色を帯びる。 食べ方は様々だが、もっとも主流の食べ方は炊き立ての飯にかけてお茶漬け風にするものである。主に地元では酒のつまみとして賞味されることが多い。 調理のポイントは、貝を生のまま打ち割って身を取り出すことである。貝を茹でてから身を取り出せば特有の辛味が減じ、さらに内臓部分が千切れて殻の中に残ってしまう。風味の源となる内臓を効率よく集めるため、生から調理する。 ニシ貝にはタウリンが豊富に含まれており、疲労回復や骨粗鬆症予防に効果があると考えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニシ汁」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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