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カーブ()は、野球における球種の1つである。比較的遅い球速で投手の利き腕と反対の方向に大きく曲がりながら落ちる。 == 概要 == 日本ではほとんどの投手経験者が最初に投げるか教わる最も基本の変化球とされており〔、アメリカ合衆国でも投手が速球の次に2番目に投げる球という意味で「デュース」というニックネームが付けられている。 ベルヌーイの定理によれば、ボールは回転する方向にカーブする性質を持っている。つまりは球の回転速度が速ければ速いだけ、カーブの角度も鋭くなるわけであり、手首や腕の柔軟さが上達の程度に影響してくる〔キャンパニス(1957年) p.47〕。トップスピンとサイドスピン(利き腕と反対方向)の中間の回転軸を持ち、回転軸がトップスピン側に傾いていれば縦方向の、回転軸がサイドスピン側に傾いていれば横方向の変化が大きい物になり、総じて球速が遅く山なりの弧を描くのが特徴である。弧を描く軌道の影響などでホームベースへの到達時間は直線的な軌道の球よりも長くなる。弧を描く軌道に加え、速球との球速差により、打者は錯覚してボールがなかなか来ないことを減速しているように感じることもあり、ブレーキがかかる等とも表現される。 アル・キャンパニスは『ドジャースの戦法』の中で、サイドスローからカーブを投げるのは比較的容易であり、右投手が投げるカーブは右打者に効果的であるが、左打者に対してはあまり有効にはならないため、カーブを投げるのであれば、オーバースローかスリークォーターから投げるべきだと説いている〔キャンパニス(1957年) p.46〕。 緩急をつけて打者のタイミングを外す目的で使われる場合が多いが、江川卓、桑田真澄、サンディー・コーファックス、工藤公康など決め球として投げる投手もいる。 伊東勤、岩本勉らは他の球種と違い全力で投げなくてもよいため疲労が蓄積しないこと、大きく弧を描く軌道が打者の目線とタイミングをずらせることなどを利点として挙げている〔『週刊ベースボール』14 - 30ページ。〕。また、中西親志や金子千尋らはキレがないカーブでもあえて投げることで他の球種を生かす見せ球としての効果があることを指摘している〔いま最も勝てる投手が重用する、現代に甦った“古い”球種カーブ。(2/4) Number Web 2013年7月17日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カーブ (球種)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Curveball 」があります。 スポンサード リンク
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