|
ニッパヤシ(学名: ''Nypa fruticans'' Wurmb)はヤシ科の植物であり、熱帯から亜熱帯の干潟などの潮間帯に生育するマングローブ植物。なおニッパヤシ属で現存するのは本種一種のみの一属一種であるが、近縁種の果実は7000万年前の地層から化石として発見されている〔Plant material 〕 。 == 特徴 == ;形態 高さ9m前後に達する常緑の小高木。湿地の泥の中に二叉分枝した根茎を伸ばす(この茎(根茎)が二叉分枝をすることは種子植物では数少ない例である)。茎(地上茎)はなく地上部には根茎の先端から太い葉柄と羽状の複葉を持つ数枚の葉を束生する。葉の長さは5-10mで、小葉の長さは1m程度で、線状披針形、全縁、革質で光沢があり、先端は尖る。花期には葉の付け根から花序を伸ばし、長さ80-100cm程度の細長い雄花序および、その先端に球状の雌花序をつける。雌花序は頭状花序で、雄花序は尾状花序である。花弁は6枚。花期の後、雌花序は棘のある直径15-30cm程度の球状の集合果となる。 :繁殖は、根茎を伸ばした先から地上部を出す栄養繁殖のほか、種子による繁殖を行う。集合果から分離した種子は直径尾4.5cm程度の卵形で海水に浮き、海流に乗って漂着した場所に定着する海流散布により分布を広げる。 Image:XP Nepf D4091.JPG|ニッパヤシの花序 Image:nypa_fruit.jpg|ニッパヤシの球状果 (2008年1月・西表島 船浦ニッパヤシ群落) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニッパヤシ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nypa fruticans 」があります。 スポンサード リンク
|