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ニューマーケット鉄道事故()とは1904年9月24日(土曜日)にテネシー州ジェファーソン郡ニューマーケット付近でサザン鉄道の旅客列車2本が猛スピードで正面衝突した事故である。この事故で乗客56人以上が死亡した。 ==事故の経過== ===列車=== 事故を起こした列車は、西行き各駅停車の発ノックスビル行き第15列車(機関車+客車3両、乗客140人)と、東行きのチャタヌーガ発ノースカロライナ州ソールズベリー行き第12列車「カロライナ・スペシャル」 ('Carolina Special') であった。 路線は単線であり、通常の手順では、列車を互いに通過させるため、第15列車をホッジス・スイッチにある側線に停車させることになっていた。しかし第15列車の機関士が駅に停車した時、代わりにニューマーケット駅の側線で停車するようにという特別な指令を受けた。第15列車の車掌と機関士は指令を読んだと合図したが、車掌は後に指令を誤って解釈していたとを証言している〔。ニューマーケット駅に停車後、第15列車は数百メートル進んで側線で停車しなければいけなかったが、次の駅に向けて本線上を進行してしまった。 一方、カロライナ・スペシャルはストロベリー・プレインズ駅に到着していた。この列車は9両編成(機関車+郵便車2両+木造客車3両+鋼製の4両)で210人の乗客が乗っており、乗客の大半はセントルイス万国博覧会からの帰途についていた。カロライナ・スペシャルがストロベリー・プレインズ駅を出発しようとする時、ニューマーケットから駅に電報が届いた。それは車庫の職員からのもので「第15列車がスイッチを通過し本線上にいる! ("Number 15 has run the switch and is on the main line!")」と書かれていた。駅員たちは腕を振ったり石を投げたりしてカロライナ・スペシャルの発車を阻止しようとしたが、乗員はそれに気づかずに列車を加速させていった。 このとき、列車に警告する最後の機会が残されていた。電報が通常時の待避所であるホッジス・スイッチに送られたが、誰も勤務しておらず電報は全く受信されなかった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニューマーケット鉄道事故」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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