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ネット右翼 : ウィキペディア日本語版
ネット右翼[ねっとうよく]

ネット右翼(ネットうよく)とは、インターネット上で右翼復古主義的な発言をする人物。略称はネトウヨ
== 概念 ==

=== 意味 ===
インターネット電子掲示板上などで、右翼的、国粋主義的、国家主義的、復古主義的な主張をする人たちを意味する〔。ただし、後述するように、単に自尊自大で排外的な表現を用いる人たちを指したり〔〔、そのような集団心理的な傾向を指す〔こともある。略称はネトウヨだが、メディアによっては「ネット保守」という用語を使用するものもある〔http://www.asahi.com/articles/ASG2B4GFMG2BUTFK11C.html 〕。
近年になって形成された新しいスラング(俗語)であるため、後述するように論者によって意味内容が異なり、定義も曖昧である。概略的な意味としては、ネット上の右翼的、保守(≒復古主義)的、国粋主義的な性向を持つ人々を指すとされ、メディアによるレッテル貼りとして用いられているとの見方(濱野智史)〔もある。一方で、小林よしのりが、ネット右翼のことを「国家というものを持ち出しさえすれば自分自身の自意識を底上げできる、という人間」と批判し〔小林よしのり、国家を持ち出して「自意識を底上げ」する人間増えた J-CASTニュース 2011/10/ 4 〕、櫻井よしこが「感情にまかせて単に半島に帰れなどと叫ぶとしたら、それは愛国でも保守でもありません。」と批判する〔櫻井よしこ氏 ネット右翼が偏狭な国粋主義に陥ることを危惧 〕など、同じ保守的とされる人たちが、ネット上の感情的な人々に限定して「ネット右翼」と呼ぶこともある。また、思想傾向とは無関係に、ネット掲示板における投稿内容の匿名性や群集性のもつ攻撃的性向を、ある種の「右翼」的発言と揶揄するための造語でもある。それ故、「ネット右翼」という言葉にポジティブな意味はないが〔、敢えて自称する者もいる(例として瀬戸弘幸愛国心をかなぐり捨てたSAPIO 〕)。茂木健一郎はネット右翼の定義を「私に反論したり私を罵倒したりされる方々が、まさに「ネトウヨ」だと思います」と持論を展開した〔http://news.livedoor.com/article/detail/8935783/〕。
後述するようにインターネットでは「左翼」よりも「より極端な」発言とされる「右翼」・ナショナリズムへの傾向が強いと、集団極性化現象の分析などで指摘されている〔〔。
コミュニケーション論研究者による操作的定義としては、大阪大学人間科学研究科准教授の辻大介による研究がある。辻はいわゆる「ネット右翼」の調査において、a)韓国・中国いずれにも親しみを感じない、b)「政府関係者の靖国神社公式参拝」「憲法9条第1項改正」「憲法9条第2項改正」「小中学校の式典での国旗掲揚・国歌斉唱」「小中学校での愛国心教育」の5項目すべてに賛成、c)政治・社会問題についてネット上で書き込みや議論をした、のすべての条件を満たす者を「ネット右翼」的と見なした〔〔辻.2008.P.9〕。ただし、これはあくまで調査のための定義である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ネット右翼」の詳細全文を読む



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