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ネット碁(ネットご)は、インターネットや専用線などのコンピュータネットワークを介して行われる囲碁の対局である。インターネット囲碁、ネット囲碁ともいう。オンラインゲームの一つ。 == 概要 == === 歴史 === 日本ではパソコン通信(ニフティサーブ)の時代から、電子メールを利用した「メール碁」、掲示板を利用した「ボード碁」「ポスト碁」、チャットを利用した「RT(リアルタイム)碁」などのオンライン対局が楽しまれていた〔ふぃご村囲碁道場 :ポスト碁とRT碁 。2015年7月30日閲覧。〕。 現在のネット碁の草分けは、1992年2月、アメリカのニューメキシコ大学に設置された無料サーバー「IGS(Internet Go Server)」によるオンライン対局である〔GOBASE.org 。2015年7月30日閲覧。〕。その後、IGSの売却や有料化の検討といった表明を受けて、有志により各国に無料サーバーが設立された(「NNGS(No Name Go Server)」等。多くは閉鎖されている)。IGSは1995年、韓国企業INetに売却され、日本では株式会社NKBが運営権を取得し、パンダネット事業として運営を開始した〔2002年、株式会社パンダネットとして分社化された。〕。パンダネットは後にIGS本体を買収した。 1997年2月、パンダネットは日本人(jpドメイン)ユーザーによるIGSへの接続を有料化した〔IGS有料化問題を語ろう (1997年8月15日)。2015年7月30日閲覧。〕。これに反撥した有志により、1997年6月8日、無料サーバー「WING(World-wide InterNet Gokaisho)」が設立された〔WING :WINGヒストリー (1997年6月17日)。2015年7月30日閲覧。〕。その他、1996年に東芝情報システム株式会社が設立した「WWGo(World Web Go)」〔ISP事業「InfoPepper」の一部として提供されていた(東芝情報システム株式会社 :技術情報誌「Wave」バックナンバー :Vol. 3(2003年7月)。2015年7月30日閲覧)。その後、2006年4月に株式会社イージェーワークスに「InfoPepper」の営業権が移管され、2008年にパンダネットとの運営提携及び有料化が行われた。さらに2013年にパンダネットに事業譲渡された。〕、1998年7月27日にリリースされた「Yahoo!ゲーム囲碁」、2000年に株式会社棋聖堂がスポンサーとなった「棋聖堂囲碁サーバ(Kiseido Go Server, KGS)」〔棋聖堂 :会社概要 。2015年7月30日閲覧。〕なども、無料利用を希望するユーザーの受け皿となった。 現在、大手有料サイトとしては日本棋院幽玄の間〔2003年、韓国棋院の株式会社世界サイバー棋院(現サイバーオロ)との提携により設立された。提携企業の選定を巡る日本棋院内の紛争が話題となった(朝日新聞:提携先の再選定勧告日本棋院のネット対局計画で監査委 (2004年4月22日)。2015年7月30日閲覧)。〕、パンダネット、韓国の東洋囲碁などがある。大手無料サイトとしてはKGS、Yahoo!モバゲー囲碁などがある。 漫画ヒカルの碁(1999-2003年)では、主人公に憑依している天才棋士・藤原佐為がその正体を隠したまま自在に対局できるネット碁の世界で活躍する描写がある。ここでは様々な条件下にある世界中の人々がインターネットを通じて囲碁を打ち、観戦し、情報を共有するというネット碁の利点とともに、中にはマナーに欠ける打ち手もいるという問題点も描かれている。 囲碁棋士の井山裕太は、師匠石井邦生からネット碁を通じて指導を受けた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ネット碁」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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