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ネリカ米 : ウィキペディア日本語版
ネリカ
ネリカ(英語:NERICA, New rice for Africa)は、アフリカの食糧事情を改善することを目的に開発されたイネ品種の総称。アジアイネ(''Oryza sativa'')を母親として、アフリカイネ(''Oryza glaberrima'')の花粉を掛け合わせた種間雑種から育成された〔Jones MP ''et al.'' (2004). "Interspecific Oryza Sativa L. x O. Glaberrima Steud. progenies in upland rice ". ''Euphytica'', 94: 237-246.〕〔WARDA (2008) - NERICA:the New Rice for Africa – a Compendium. (PDF) P.12-13 (PDFのページとしては25-26)〕。アジアイネの高収量性と、アフリカイネの耐乾燥性・耐病虫性などを併せ持つ。2008年時点で、陸稲18品種が普及に移されている〔NERICA:the New Rice for Africa – a Compendium. P.161-194 (PDFでは174-207)〕。水稲についても普及が始まっており、陸稲以上に生産性向上に寄与することが期待されている。2006年6月段階で、60種類の水稲品種がアフリカ稲センター(WARDA)からリリースされている〔 二口浩一(2008年)「アフリカにおけるイネ研究の成果および展望
」『国際農業研究情報 』No.57 P.121-134(内 P.126の記述)〕〔WARDA (2006) - Lowland NERICA 〕。なお、"rice"と「米」の重複表記であるため「ネリカ」のみの表記でいいが、あえて重複させて「ネリカ米」と表記してもいい〔もともと英語のなかに "rice" という語が含まれるが、これは米の名称として「コシヒカリ米」「ひとめぼれ米」と呼ぶような冗長な表現である。このような表現の冗長性を示すには、日本語のなかにも「米」という語が含まれるといいので、「ネリカ米」と訳していい。〕。
== 開発の背景 ==
アフリカのサハラ砂漠以南地域(サブサハラ)では、1970年代から食糧としてのの重要性が高まっている。国際食糧政策研究所による2006年の報告でも、「イネは多くの国において最も大きい生産者利益を生み出しうる作物として、大きな可能性を持っており、コメは地域全体の戦略的な生産品である」と指摘されている〔International Food Policy Research Institute (2006) "Regional Strategic Alternatives for Agriculture-led Growth and Poverty Reduction in West Africa."〕。この地域では、年々、生産性および生産量の増加は見られるが、個人あたりの消費量も増加しており、不足分を他の地域から輸入している状態が続いている〔WARDA (2005) "Rice Trends in Sub-Saharan Africa " 3rd. ed.(フェアユース

* 個人あたりの米消費量の傾向はP.4 (PDF 9)

* 生産量指数の動向はP.11 (PDF16)

* 輸入量指数の動向はP.16 (PDF21)

* 需要動向はP.23 (PDF28)

* 需要と供給のギャップはP.20 (PDF25)〕。そこで、育種の面から米の増産を図るため、従来のイネの品種改良では達成できなかった特性を持つ品種として、ネリカの開発が開始された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ネリカ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 New Rice for Africa 」があります。



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