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ノルウェジアン・ブーフンド(英:Norwegian Buhund)は、ノルウェー原産の牧羊犬種である。別名はノルディック・ブーフント(英:Nordiske Buhund)、ノシュク・ブーフンド(英:Nosk Buhund)、ノルウェジアン・ビュードッグなど。 犬種名に入っている「ブー」というのは簡素な小屋のことであり、ノルウェジアン・ブーフンドという犬種名は「ノルウェーのほっ立て小屋の守り犬」といった意味を持っている。 == 歴史 == いつ頃から存在していたかは不詳であるが、紀元以前からノルウェーに根付いていた地犬であることが判明している。もとはスカンジナビア出身のバイキング(海賊)の付き人も担っており、バイキングが死んだ時は殺されて一緒の棺に埋葬されるということもあった。これは犬が主人と同じ棺で眠ることにより、バイキングが来世に蘇えった際にも再び主人の命を守ることが出来るようにとの願いにより行なわれた儀式である。このことは一時ノルウェジアン・エルクハウンドなどの他犬種の仕事であると思われていた時期もあったが、西暦900年ごろのバイキングの墓から本種の先祖と思われる犬骨が6体発見され、この説が証明された。だが、実のところ、バイキングと永遠の眠りについた犬はこの2犬種だけではなかったようである。 ノルウェーを離れ、バイキングの付き人として船旅をしていた他、その国の羊飼いからは番犬や牧羊犬などとして使用されていた。番犬としては羊飼いが夏季に羊を放牧する際に立てる、簡素な小屋の見張りを行なう。この小屋は羊だけでなく犬の主人(羊飼い)が夜をすごすための場所であり、ここを泥棒や不審者から守るのがその仕事の内容である。不審者を発見すると、激しく吠えて主人に知らせる。羊の護衛を専門に行なう護畜犬ではないため不審者が小屋に侵入してきても戦って取り押さえることは出来ないが、勇敢に飛び掛って噛みつき、追い払うことは可能である。牧羊犬としては羊を一箇所にまとめるのが得意で、ノルウェー以外の国では七面鳥やホロホロ鳥、鶏やガチョウなどといった家禽をまとめて管理するのにも使われている。 874年にはアイスランドへ移住した人々の一部がブーフンドを連れて行き、それが現地で適応・進化を遂げてアイスランド・シープドッグが誕生した。 原産地でショードッグとしてデビューしたのは遅く、1920年代である。これをきっかけにブーフンドは北欧各国から注目を集めるようになった。1939年に正式な犬種クラブが結成されるとブーフンドは欧州各国や欧米にも輸出が行なわれるようになり知名度を上げ、後にFCIの公認犬種として登録された。 近年ノルウェーでは牧羊犬としてだけでなく警察犬や介助犬、聴導犬としても使われるようになり、活躍の場所を更に広げつつある。実用犬やショードッグとしてだけでなくペットとしても人気があり、ノルウェーでは一般的な犬種のひとつである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ノルウェジアン・ブーフント」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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