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ノンマルトは特撮テレビ番組『ウルトラセブン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の存在。別名「地球原人」。 == 『ウルトラセブン』に登場するノンマルト == 『ウルトラセブン』第42話「ノンマルトの使者」に登場。 *身長:170センチメートル *体重:70キログラム 現代の人類の登場以前に地球で栄えていたが、彼らの侵略により海底へ住処を追われた知的生命体。性格は好戦的でなく戦闘能力も高くないが、レーザー銃を武器にしている。海底で平和に暮らしていたノンマルトは、海底にまで人類の魔の手(開発)が伸びてきたことを悟り、海底開発中だったシーホース号を爆破すると、イギリスの原子力潜水艦グローリア号を奪取して地上を攻撃し、さらに怪獣ガイロスを使って船舶を襲わせる。ノンマルトの「人間は侵略者」という言い分と人類側の海洋開発とは相容れず、ガイロスをウルトラセブンに倒されたのちウルトラ警備隊の反撃に遭い、グローリア号とノンマルトの海底都市は破壊される。 ウルトラセブンや歴代ウルトラ戦士たちの故郷であるM78星雲では、地球人のことを「ノンマルト」と呼ぶ。ただし、これが文字通り「ノンマルト」のことを指すのか「現代の人類」のことを指すのかは、劇中では謎のまま終わる。 劇中、ダンやアンヌに真市という少年がノンマルトの動向を幾度か警告するが、真市は2年前に海で事故死しており、2人の前に現れたのが何者であったのかは明確にされていない。 *ノンマルトの語源は、戦いの神マルスに、否定形のノンを付け加えたもの。監督を務めた満田かずほは「『ノンマルト』の語源は、金城が以前読んだSF小説にある。その中で地球のことを『ノンマルス』(“マルス”はマーズ(火星))と言っており、『火星ではない星』という意味らしいが、そのままでは使えないから『ノンマルト』にした。金城の造語である」と説明している〔報知新聞2012年6月27日刊『ウルトラセブン45周年・ウルトラセブンを創った人たち』より。〕。『ウルトラセブンイズム』では、軍神マルスを否定することで好戦的でない民族を意味したネーミングであると解説している。 *脚本を担当した金城哲夫は沖縄出身であり、ノンマルトに仮託して沖縄に対する本土(大和民族)の「加害への無自覚」や、当時沖縄を占領していた米国との関係を作中に忍ばせたのではないかとする見解が長く語られていた〔『NHK週刊お宝TV』2006年5月29日放送分での押井守の見解。〕〔『歴史秘話ヒストリア』2010年9月15日放送分における金城哲夫の特集。〕が、当時の関係者はこれを否定しており、このエピソードはむしろ『ウルトラQ』の企画時タイトルとしても用いられた「アンバランス」の世界を表現したかったと言及している〔2011年1月1日にBSで放送された『徹底検証! ぼくらのウルトラマン伝説 〜昭和のヒーロー「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」誕生秘話〜』に出演したひし美ゆり子、上原正三、満田かずほらの発言。〕〔『ウルトラマンと「正義」の話をしよう』 ISBN 9784023309586 〕。金城自身はノンマルトが何かの比喩であるかといったことを特に書き残していない〔。 *着ぐるみは高山良策により頭部のみが3体分造られ、胴体には既存のタイツを使用している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ノンマルト」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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