|
ハイイロアザラシ(灰色海豹、''Halichoerus grypus'')はネコ目(食肉目)アシカ亜目アザラシ科ハイイロアザラシ属に属するアザラシである。 ハイイロアザラシ属(灰色海豹属)はアザラシ科に属する属の一つであり、ハイイロアザラシ1種で構成される。 == 生息地 == 北大西洋の東西両側に棲息する。 北大西洋の東側であるイギリスとアイルランドでは沿岸や沿岸近くの営巣地(コロニー)で子育てを行う。特に大きな営巣地としては、ノーサンバーランド沖のFarne諸島(Farne Islands、約6,000頭)、スコットランドの北の沖合いのNorth Rona、ダブリン沖のLambay諸島などが知られている。ハイイロアザラシはブリテン諸島に棲息する哺乳類としては最も大きく、雄では体長は2.5mから3.3m、体重は最大で300kgに達する。雌は雄に比べてかなり小さく、典型的な体長は1.6mから2m、体重は100kgから150kgである。ブリテン諸島の北部や西部の海岸では良く観察されるが、南東部の海岸ではゼニガタアザラシの方がより多く観察される。 一方、北大西洋の西側に関してであるが、ハイイロアザラシはアメリカのニュージャージー州以北の北アメリカ大陸の大西洋側海岸で一般的に見られるアザラシである。カナダに関しては、セントローレンス湾(Gulf of Saint Lawrence)のニューファンドランド島やその周辺海域やケベック州などで良く見られる。アメリカに関しては、ニューイングランド沖(特にメーン州やマサチューセッツ州)で1年中見られる他、若干少なくなるが中部大西洋に位置する州でも見られ、バージニア州あたりまで見られる。冬の間は沿岸の岩場、小島、浅瀬などに集まり、浜辺で休息している光景が良く見られ、まるで大きな灰色のバナナのように見える。春になると、離乳した直後や1歳程度の仔アザラシが迷子になった挙句、無残にも海岸に打ち上げられている光景もしばしば見られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハイイロアザラシ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|