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ハイエナジー : ウィキペディア日本語版
Hi-NRG

Hi-NRGHigh Energy, ハイエナジー)は、1980年代初期にナイトクラブで人気の高かったエレクトロニックダンスミュージックの一種であり、今日に至るまで人気が高いジャンルである。
== 概要 ==
"Hi-NRG"という名称は、ロンドンイアン・レビーン(''Ian Levine'')によってプロデュースされた、イブリン・トーマス(''Evelyn Thomas'')のディスコ・ヒット"ハイエナジー(''High Energy'')"(1984年)に由来する。
典型的な"Hi-NRG"は、ベースがハイハットのような使われ方(曲でテンポを刻むように低音と高音が交互に並ぶ)をする事が多く、シーケンサーで組まれたエネルギッシュでスタッカートの効いたシンセサイザー音が使用され、ドラムマシンのクラップ音も頻繁に使用される。1982年に''The EndUp''(※訳注:サンフランシスコナイトクラブ)で、DJパトリック・カウリーが最初にHi-NRG音楽の人気を高めた。1984年には主にレコードレーベルレコード・シャーク(''Record Shack'')が、イギリスアメリカの主流ポップチャートで成功を収め、一気にポピュラー化する。
レコード・シャークは、ブレイク・マシン(''Break Machine'')とミケール・ブラウン(''Miquel Brown'')によるトラックと、奇跡的なカムバック・シングルを放って大西洋を挟んだ両岸でのヒットを確立したアーサ・キット(''Eartha Kitt'')によって、音楽チャートの成功を収めた。
ストック・エイトキン・ウォーターマン(''Stock Aitken Waterman'')も、その時期のHi-NRGプロデューサーである。彼はディヴァイン(''Divine'')とヘイゼル・ディーン(''Hazell Dean'')を世を送り出し、プロデュースとして最も成功したHi-NRGトラック、デッド・オア・アライヴの「You Spin Me Round (Like a Record)」は、UKナンバーワンとなった。
現在のHi-NRGは、主にハウスミュージックに取って代わられた観があるが、それでも主流ポップヒットでは、Hi-NRGバージョンとしてアンダーグラウンドシーンにおいて楽しまれているものも残っている。
現代のHi-NRGサウンドは、1990年代に出現したクリスティーン W(''Kristine W'')とアビゲイル(''Abigail'')という、2人の主要なHi-NRGアーティストの功績によってクラブ/ダンスミュージックシーンのメジャー勢力となっているが、かつてと基本的なスタイルは同じであるものの、時代の流行が取り込まれたリズムとシンセへと変化している。
この時期にヨーロッパで作成されたHi-NRGトラックの例としては、イタロ・ディスコ(すなわち、タフィーマガジン60、''Roni Griffith''など)と、ディスコフォックス(すなわち、リンダ・ジョー・リッツオリアン・ロスモダン・トーキングファンシーレフト・アップブルー・システムバッド・ボーイズ・ブルー)を挙げることができる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hi-NRG 」があります。



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