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ハクション大魔王 : ウィキペディア日本語版
ハクション大魔王[はくしょんだいまおう]

ハクション大魔王』(ハクションだいまおう、英語表記:''The Genie Family'')は、タツノコプロによるギャグテレビアニメおよびその主人公。1969年10月5日から1970年9月27日まで、フジテレビ系で全52回放送された。1回あたり2話放映されたので、話数は全104話。基本的に1話完結だが、まれにAパートとBパートの話がリンクすることもあった。
漫画化されて、タツノコプロによる漫画版が『たのしい幼稚園』、『週刊ぼくらマガジン』で連載された(当初はオープニングにクレジットされていなかったが、オープニングが変更されてからクレジットが入った)。「吉田竜夫とタツノコプロ」と内山まもる、案・天馬正人と絵・内山まもる、案・天馬正人と絵・太田じろうにより作成された。
== 概要 ==
タイムボカンシリーズと並んでタツノコプロを代表するギャグアニメ。懐かしいテレビアニメを扱う番組では最終回が感動的だとして取り上げられることもある。放送終了後も何度か再放送され、キャラクターグッズやテレビCM等のイメージキャラクターになり、番組を離れて独立したキャラクターとして現在でも息の長い人気を誇っている。
フジテレビの日曜18:00 - 18:30枠のアニメ枠の元祖といえる作品(同枠での前番組はアメリカアニメの『スーパープレジデント』である)。本作品の放映開始から1983年3月まで13年半もの長期間にわたり、この時間帯はタツノコプロ制作のアニメが独占した。同時期には東映動画の『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』が人気だったことから、ギャグの魔法ものをということで企画が持ち上がり、総監督の笹川ひろしくしゃみをした人物にヒントを得て、『アラビアンナイト』に登場する『アラジンと魔法のランプ』をベースにアイデアをまとめた。
お人好しで憎めない主人公のハクション大魔王の声を演じた大平透は、『おらぁグズラだど』でギャグの才能を買っていた笹川の推薦によりキャスティングしたもの。大平は本作品終了後もフジテレビ日曜18:00アニメ枠に放映された全てのタツノコアニメにレギュラー出演し、スピンオフ作品でもハクション大魔王役で出演している。
作中では当時のイベントや流行の大阪万博野球拳、海外旅行、宇宙飛行、サラリーマンの悲哀など、時事を扱った内容も多く盛り込まれている。最終回で魔王たちは「100年の眠り」につくこととなった。ただし1999年12月31日TBS系列で放送された特番『超える!テレビ』内の『世紀末伝説ワンダフルタツノコランド』において、ドロンボー一味(『ヤッターマン』)がタイムマシンで未来から“魔法の壷”を商売目的で持ち帰っている。
1998年に、ビジュアルサイエンス研究所でタツノコプロOBである澤井幸次が監督した3DのフルCGアニメ「ハクション大魔王“史上最大魔王の戦い…?の話」が制作。2002年にはタツノコプロがキッズステーションで、『ハクション大魔王』のキャラクターを用いた新作『よばれてとびでて!アクビちゃん』が放映。また2006年には独立UHF局とキッズステーションで『アクビガール』が放映された。同年7月には「タツノコ ファミリーミュージカル」と称してミュージカル『帰ってきた! ハクション大魔王』も公演された。2008年1月14日から放送されたリメイク版『ヤッターマン』においてもたびたびゲスト出演している。2009年に「マンガショップシリーズ290 ハクション大魔王(完全版)」として漫画単行本が発売された。1969年に講談社のぼくらマガジンで連載された内容が収録されている。
2012年12月31日にテレビ朝日系列で放送された年越し特番お願い!ランキング』年またぎSP(21:00 - 2013年1月1日1:30)では、前述のドロンボー一味を始め、『アルプスの少女ハイジ』のハイジ、『北斗の拳』のケンシロウ、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイらと共に、懐かしアニメキャラクターの一人として登場。「サッカーロンドンオリンピック最終予選『シリア×日本』」(2012年2月5日)のシーンで日本が負けた時には、「オロロン、オロロン…」と、泣き声を披露した。
『WONDERFUL GENIE FAMILY』というタイトルでアメリカでも放映された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ハクション大魔王」の詳細全文を読む



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