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株式会社ハッカー・インターナショナルはかつて存在したゲームソフト制作会社である。〔萩原氏本人は、元々音楽業界人であり、吉田拓郎やCharと共に活動した。後に、PC雑誌Hackerを創刊し、さらにハッカーインターナショナルを設立。ハッカーインターナショナル解散後は、再び音楽業界や、メイド喫茶のプロデュースに関わるなど精力的に活動している。〕 == 概要 == 従来は正式なライセンスを取ってから制作を行っていたゲーム業界において、ファミリーコンピュータ(ファミコン)のライセンシーである任天堂へライセンス料を払わずに、解析結果などを基にアダルトゲームやバックアップツールを開発、販売した先駆け的存在である。例として当時のファミコンの人気ソフトにあやかって『ボディコンクエスト』や『ハイレグファンタジー』などのライセンシー非公認ソフトを作成、販売した。〔なお、非公認のソフトハウスではあるが、非合法ソフトハウスではない。法的問題に関しては、基本的に合法的な手段で回避していた。〕台形の形をしたROMカートリッジが特徴的だった。 ファミコンで販売された一部の作品はSachenやColor Dreams、C&E等、海外メーカー製ゲームのローカライズ作品である。これらのメーカーもまた、任天堂非公認でNESソフトを販売していた。 また、ファミコンディスクシステムのバックアップツールや連射改造されたファミコンも発売していた。この改造本体「Hacker Junior」に関しては任天堂と裁判沙汰にもなったことでも知られる。〔事件番号 昭和63(ワ)1607/東京地裁平成4年5月27日判決 Hacker Juniorに関しては、ユーザから預かった本体を改造して返送するか、ユーザから本体を下取りして改造済みの本体と交換する、というサービス形態であったこと、あくまで改造品であり任天堂の本体とは異なる点や、保証が受けられなくなる点が告知されていたことなどが主張されたが、商品に任天堂の商標表示等が残っていた等の理由により、商標権侵害及び不正競争行為が認められた。〕〔ファミコンディスクシステムのBIOSには、任天堂のライセンス品であることを示す「ライセンス許諾文字列」が刻まれている。ファミコンディスクシステム用ソフトを起動する際には、ソフトの特定箇所に「ライセンス許諾文字列」が刻まれていることをチェックし、ソフト内の文字列とBIOS内の文字列が一致している場合にのみ起動するようになっている。そして起動時には、ソフトから読み込まれた「ライセンス許諾文字列」をそのまま表示するようになっているため、結果、任天堂のライセンス品である旨が表示されることになる。ここまでの動作はBIOS由来のものであり、ソフト側からは制御できない範囲のものである。このような事情から、非ライセンス品を製作する場合であってもソフト内に「ライセンス許諾文字列」を記す必要があるが、ソフト内に「ライセンス許諾文字列」を記すことや、ソフト内に記された「ライセンス許諾文字列」を起動時に表示することは、ライセンスを詐称表記したことになり法的問題となる。ハッカー製ディスクソフトは、これをソフトウェア技術で回避することで、ライセンス問題を迂回した。〕 次にPCエンジンに活動の場を移し、多くの非公認ソフトを発売。 その後はマップジャパンにゲーム事業を移管し(同じ住所、同じ経営者で実質同じ会社)、プレイステーションに正規に契約し参入した。 同時期にはエアプランツ、エクセルタというブランドでWindows用のアダルトゲームもリリースしていた。 最後のソフトは2001年1月18日発売(アダルトゲームは2001年1月19日)でこの後ゲーム業界から撤退したものと思われる。 当時の経営者である萩原暁の話によると、「自分がゲームを遊ばなくなり、キチっとしているうちに終えて新しいことをやりたいと思い、ゲームは辞めてしまった」との事〔ゲームラボ2005年10月号「ハッカーインターナショナル伝説」のインタビュー〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハッカーインターナショナル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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