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ハッブルの法則 : ウィキペディア日本語版
ハッブルの法則[はっぶるのほうそく]

ハッブルの法則(ハッブルのほうそく)とは、天体が我々から遠ざかる速さとその距離が正比例することを表す法則である。1929年、エドウィン・ハッブルミルトン・ヒューメイソンによって発表された。この法則によって、宇宙が膨張しているという事実がわかった。
v を天体が我々から遠ざかる速さ(後退速度)、D を我々からその天体までの距離とすると、
: v=\,D
となる。ここで比例定数 H_0ハッブル定数 (Hubble constant) と呼ばれ、現在の宇宙の膨張速度を決める。
ハッブル定数は時間逆数次元 T をもち、通常はキロメートルメガパーセク(記号: km/s/Mpc)が単位として用いられる。2014年現在最も正確な値は、プランクの観測による である〔。換言すれば、銀河は実視等級20等程度までスペクトル観測が可能であるが、いずれの銀河もそのスペクトルは赤のほうにずれている、これを赤方偏移という。これがドップラー効果とすれば銀河までの距離と後退速度の間に一定の法則性を発見したものといえる。
1927年にジョルジュ・ルメートルもハッブルと同等の法則を提唱していたが、フランス語のマイナーな雑誌に掲載されたためそのときは注目されなかった。ルメートルはスライファーとハッブルの観測データを用いている〔。
== ハッブルパラメータの変化 ==
ハッブル定数は、定数と呼ばれているが、時間と共に変化しうる。時間の関数としてのハッブル定数はハッブルパラメータ (Hubble parameter) と呼び、HH(t) で表す。観測で求められるハッブル定数
: H_0 = H(0)
は、正確には「現在のハッブルパラメータ」である。
エドワード・アーサー・ミルンが導出した、宇宙膨張が加速も減速もしないミルン宇宙では、ハッブルパラメータはビッグバンからの経過時間に反比例して減少する。速度 v が一定のまま距離 D だけが増加するからである。
一方、定常宇宙論ではハッブルパラメータは一定である。宇宙膨張は指数関数的に加速し(過去にさかのぼると減速し)、過去にいくらさかのぼってもビッグバンは起こらない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ハッブルの法則」の詳細全文を読む



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