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ハッルフレズ・オーッタルスソン : ウィキペディア日本語版
やっかい詩人ハルフレズ[はっるふれず おーったるそん]
ハルフレズハッルフレズ・オーッタルソン〔『オージンのいる風景』253頁。〕とも。)または(やっかい詩人)ハルフレズ〔『スカルド詩人のサガ』で確認した表記。他にみられる日本語表記には下記のものがある。
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*ハッルフレズ・ヴァンドレザスカールド・オッタルソン(厄介者詩人) - 『サガの社会史 中世アイスランドの自由国家』(J.L.バイヨック著、柴田忠作、井上智之訳、東海大学出版会、1991年)324頁
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*ハルフレズ・オッタルソン - 『ヘイムスクリングラ - 北欧王朝史 -(二)』(スノッリ・ストゥルルソン著、谷口幸男訳、プレスポート・北欧文化通信社、2009年、ISBN 978-4-938409-04-3)129頁
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*ハッルフレズ・オーッタルスソン - 『アイスランド・サガ 血讐の記号論』(J.L. バイヨック著、柴田忠作訳、東海大学出版会、1997年、ISBN 978-4-486-01408-9)358頁
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*迷惑詩人ハルフレズ - 『「詩語法」訳注』33頁
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*ハッルフレズ〈難物詩人〉 - 『オージンのいる風景』261頁
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*ハッルフレズ・オーッタルソン〈難物詩人〉 - 『オージンのいる風景』253頁
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*〈難物詩人〉ハルフレッド - 『北欧神話と伝説』(ヴィルヘルム・グレンベック著、山室静訳、新潮社、1971年)33頁
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*〈厄介な詩人〉ハルフレッド - 『サガとエッダの世界 アイスランドの歴史と文化』(山室静著、社会思想社〈そしおぶっくす〉、1982年)88頁
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*ハルフレド - 『北欧神話』(著、米原まり子、一井知子訳、青土社、1992年、ISBN 978-4-7917-5191-4)292頁〕(やっかいしじんハルフレズ。)(965年頃 –1007年頃)は、アイスランドスカルド詩人である。

== 解説 ==
ハルフレズは『ハルフレズのサガ』の主人公でもある。そのサガによると、ハルフレズは最初はハーコン・シグルザルソン、次にノルウェー王オーラヴ1世、そして最終的にはエイリーク・ハーコナルソンの下で詩を作っている〔『スカルド詩人のサガ』105-158頁。〕。ハルフレズ作の詩は、かなりの数が主に『ハルフレズのサガ』と『王のサガ』(en)に残されているが、いくつかの断片は『詩語法』でも引き合いに出されている〔たとえば『「詩語法」訳注』10頁、ハルフレズがハーコン侯のために作った詩など。〕。
異教徒であったハルフレズは、オーラヴ1世への親愛の情から洗礼を受け〔『北欧神話と伝説』101頁。〕、王に名付け親になってもらった〔『スカルド詩人のサガ』121頁。〕。しかし彼はその後も旧来の信仰を捨てられず〔、また王に関する詩を作っては、「王が詩を聞いてくれなければキリスト教の教えを忘れる」などと言ったため、王から「やっかい詩人と呼ぶにふさわしい」と評された〔『スカルド詩人のサガ』121-122頁。〕。
ハルフレズはその詩節(Lausavísur)〔において、著しく個人的な感情を謡っている。彼の感情的な生き方と、特に、オーラヴ1世の指導の下での異教(en)からキリスト教(en)へ悩み抜いた末に不承不承に改宗した彼の思いが表れている。以下はその一例である。

ハルフレズがオーラヴ1世から、キリスト教に改宗しなかった「先見の」ソルレイフ(賢きトールレイヴ〔『北欧神話』(デイヴィッドソン)292頁。〕とも)の殺害か失明を命ぜられた際、彼は王の命令を完全に遂行できず、ソルレイフの片眼を奪うに留めた〔『スカルド詩人のサガ』128-131頁。〕。後にオーラヴ1世が倒れると、ハルフレズはのエイリークの殺害を企てた。ハルフレズはエイリークに捕らえられ殺されかけたが、その場に居合わせたソルレイフが取りなして、エイリークに詩を献上させた。その詩を褒めたエイリークはハルフレズを無事に帰した。その後のハルフレズからは気力が失なわれていた〔『スカルド詩人のサガ』153-155頁。〕。
死の間際、ハルフレズは、最期の時に自身がただ一つ恐れるのが地獄であり神の導きを求めていることを、詩に謡っている〔『スカルド詩人のサガ』157-158頁、『北欧神話と伝説』102頁。〕。
Bergsbók写本は『Óláfsdrápa Tryggvasonar』をハルフレズの作品であるとしているが、この帰属は現代の学者には認められていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「やっかい詩人ハルフレズ」の詳細全文を読む



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