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回し車(まわしぐるま)またはハムスターホイールは、ハムスターなどネズミ目の動物を運動させるための遊具である。 回し車の多くは、格子状の車輪と、それを支える一対の短車軸のついた台によって構成される。回し車を用いることで、飼育する空間が限られていてもハムスターを走らせることができる。オックスフォード英語辞典によると、回し車(hamster wheel)という言葉が初めて登場したのは1949年の新聞広告においてである〔 ''Los Angeles Times'', 9 Oct. 1949, p. B20/4 (advt.), referenced in ''Oxford English Dictionary'', Draft Additions, Sep. 2007, under entry “Hamster.”〕。 == 素材と大きさ == 回し車のほとんどは鋼鉄製またはプラスチック製で、それぞれに長所と短所とがある。プラスチック製の車輪は、ハムスターのような動物には安全であるといえる。格子の間隔が密で、動物の手足が挟まることがないからである(この点、鋼鉄製の車輪には手足が格子の間に挟まってケガをする危険性がある)。しかし一方で、アレチネズミ亜科のような動物はプラスチック製の車輪を噛んで壊してしまうことがある(鋼鉄製の車輪にはそのような心配がない)。 実験によるとゴールデンハムスターの場合、17.5cmよりも23cm、23cmよりも35cmという具合に、直径がより大きな車輪を好む。また、車輪の走行面に小さなスピードバンプ(減速させるための隆起)を取りつけた車輪については、好き嫌いを示さない〔Reebs, S.G. and St-Onge, P., 2005, Running wheel choice by Syrian hamsters, Laboratory Animals 39: 442–451; Mrosovsky, N., Salmon, P.A. and Vrang, N., 1998, Revolutionary science: an improved running wheel for hamsters, Chronobiology International 15: 147–158.〕。ネズミの場合、直径の小さな車輪よりも大きな車輪を、走行面については格子状やただのプラスチックのものよりもプラスチック製で網状のものを好む〔Banjanin, S., and Mrosovsky, N., 2000, Preferences of mice, ''Mus musculus'', for different types of running wheel, Laboratory Animals 34: 313–318.〕。やのような身のこなしの軽い動物は、四角いものや走行面に障害物が置かれたものなど、跳躍させる仕掛けのある車輪に興味を示す〔Kavanau, J.L., and Brant, D,H, 1965, Wheel-running preferences of ''Peromyscus'', Nature 208: 597–98; Kavanau, J.L., 1966, Wheel-running preferences of mice, Zeitschrift für Tierpsychologie 23: 858–66; Kavanau, J.L., 1967, Behavior of captive white-footed mice, Science 155: 1623–39.〕。もし、回し車の中を走っている動物が背中を反らせるようであれば、車輪をもっと大きなものに取り替える必要がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「回し車」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hamster wheel 」があります。 スポンサード リンク
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