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ハリコフ合意[はりこふごうい]
ハリコフ合意として広く知られるウクライナ領上ロシア連邦黒海艦隊の駐留問題に関する条約とは、ロシア-ウクライナ間で結ばれた条約であり、これによりクリミアにおいてロシアが海軍基地を借用する期限が2017年から2042年に延長された。さらにロシアにはウクライナへの天然ガス供給価格を複数年にわたり割り引く契約を結ぶかわりに5年間の延長がおこなわれる更新選択権も付与された〔The Great Power (mis)Management by Alexander Astrov, Ashgate Publishing, 2011, ISBN 1409424677 (page 82)〕。この協定はロシアのドミートリー・メドヴェージェフ首相とウクライナのヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領が2010年4月21日にハリコフで署名をおこない、同年4月27日には両国の議会で承認を受けたが、特にウクライナではたいへんな論争を呼んだ。この条約は1997年に両国の間で結ばれた「黒海艦隊の地位及び駐留条件に関する分割協定」の延長でもあった。クリミアがロシア連邦に加入した直後の2014年3月31日、ロシアは一方的に協定を打ち切った〔Ukraine: Speaker Oleksandr Turchynov named interim president , BBC News (23 February 2014) Ukraine protests timeline , BBC News (23 February 2014)〕〔〔。 ==歴史== 1997年、ロシアとウクライナは分割協定を結び、黒海の軍備と基地は分離されて両国の独立した艦隊が創設された。セヴァストーポリにおいて新たに建設された基地の大部分を2017年までロシア黒海艦隊が借用することにも合意がおこなわれたが、ヴィクトル・ユシチェンコ大統領時代のウクライナ政府は、この期限は延長されないこと、2017年以降は黒海艦隊はセヴァストーポリを退去せねばならないことを宣言した。 ヨーロッパ諸国への天然ガスの供給停止などロシア-ウクライナ間で天然ガスに関して複数の議論が持ち上がるなか、ウクライナがロシアへ支払わねばならない天然ガスの代金は2006年〔Q&A: Ukraine gas row , BBC News (4 January 2006)〕、2009年〔Q&A: Russia-Ukraine gas row , BBC News (20 January 2009)〕と値上がりしていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハリコフ合意」の詳細全文を読む
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