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ハリサシカビ (''Syncephalis'') は、接合菌門接合菌綱トリモチカビ目エダカビ科に属する菌類の一群である。主としてケカビ類を宿主とする菌寄生菌である。 == 特徴 == ハリサシカビは、胞子形成する柄の先端に、多数の分節胞子嚢を生じるのが特徴である。名前の由来はこの姿を針山に多数の針が刺さっている様子に見立てたものである。種類数は多く、約40種以上が記録されている。土壌中や動物の糞から見いだされる例が多い〔以下、形態に関する記述は基本的にはIndoh(1962)による〕。 菌糸体は細い菌糸からなる。ところどころで分枝しながら、宿主菌糸に絡み付いたり、その間に張り巡らされるようになる。ところどころで膨らんだ部分が宿主菌糸に張り付き、そこから短い根のように分枝した吸器を侵入させる。 無性生殖は分節胞子嚢による。分節胞子嚢柄は分枝せず、先端に多数の分節胞子嚢をつける。詳細は後述する。 有性生殖は接合胞子嚢による。自家不和合性の種が多いので、観察される機会は少ないが、確認されるものでは、いわゆる釘抜き型で、接触した菌糸から配偶子のうが互いに平行に伸び、先端が接触してその間に接合胞子のうができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハリサシカビ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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