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ハング・パーラメント
ハング・パーラメント(英:hung parliament、宙ぶらりんの議会)または少数派議会(英:minority parliament)は、議院内閣制の政治体制において、立法府でどの政党も議席の単独過半数を獲得していない状態である。 == 概要 == ドイツやアイルランドなど比例代表制を採用する国の議会や、強力な地域政党が存在する国の議会では、この状態は一般的であるので、選挙結果の説明として「ハング・パーラメント」との用語はほとんど使われない。またアメリカ合衆国などは大統領制であり議院内閣制ではないため、二大政党制であってもこの用語はほとんど使われない。 しかしイギリスやカナダなどの、小選挙区制で比較多数得票方式を採用する国では二大政党制による議院内閣制が行われており、通常は過半数の議席を獲得した第1党が単独で与党となるため、連立政権やハング・パーラメントは一般的な状態ではない。 ハング・パーラメントでは、ふつう少数与党政権(minority government)や連立政権が成立するが、そのまま解散そしてやり直し選挙となることもありうる。 ハング・パーラメントでは、少数政党がキャスティングボートを握り、発言力を増す場合が多い。このことは、二大政党制を支持する立場から望ましくないとする意見と、二大政党制では反映されにくい国民の多様な意見を反映できると評価する意見が存在する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハング・パーラメント」の詳細全文を読む
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