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ハンティントン・ライブラリー : ウィキペディア日本語版 | ハンティントン・ライブラリー
ハンティントン・ライブラリー()は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サン・マリノに位置する教育研究機関。もともとは、鉄道王といわれた実業家ヘンリー・E.ハンティントン (:en:Henry E. Huntington) の邸宅だった建物で、現在は図書館、イギリスの肖像画や18世紀のフランス家具などのコレクションで有名な美術館、北米随一のソテツが栽培されている植物園がある。 == 図書館と美術館==
図書館には稀覯本や装飾写本などが豊富にコレクションされており、『グーテンベルク聖書』、ジェフリー・チョーサーの代表作『カンタベリー物語』のエレスメア装飾写本 (:en:Ellesmere Chaucer) といった歴史的・美術的価値の高い書物がある。また、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンに関する数千の文献が所蔵されており、その中にはリンカーンの友人で警護官も務めたウォード・ヒル・ラモン (:en:Ward Hill Lamon) の書簡も含まれている。これら稀覯本と装飾写本はアメリカ合衆国でもっとも頻繁に研究目的で利用されており、図書館に所蔵されている装飾写本はおよそ650万冊、稀覯本は100万冊を超えている。世界で唯一ハムレットの初版四つ折版を2冊所蔵している図書館で、ベンジャミン・フランクリンの『フランクリン自伝』手稿、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの『森の生活』草稿7枚、ジョン・ジェームズ・オーデュボンの『アメリカの鳥類』、チャールズ・ブコウスキー初版本など、多くの貴重な書物が保管されている。 図書館はこれら貴重な書物を一般公開することがある。実際にはこれら脆く貴重なコレクションの閲覧は非常に制限されており、博士号取得者か、少なくともPh.D.試験合格者で2人以上の著名な学者の推薦状が必要とされている。ハンティントン・ライブラリーの研究部署は毎年多くの短期、長期研究者を受け入れている。 美術館のコレクションは18世紀、19世紀のイギリス、フランスの芸術家の作品と、18世紀から20世紀初頭のアメリカの芸術家の作品を中心に構成されており、展示内容を変更しながら一般公開されている。所蔵されている有名なイギリス絵画としてトマス・ゲインズバラの『青い服の少年(1770年)』、トーマス・ローレンスの『ピンキー(1794年)』があげられる。アメリカの絵画では19世紀のアメリカ人風景画家フレデリック・エドウィン・チャーチ (:en:Frederic Edwin Church) の『Chimborazo』、ハリエット・ホスマー (:en:Harriet Hosmer) の彫刻『Zenobia in Chains(1859年)』などがある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハンティントン・ライブラリー」の詳細全文を読む
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