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電話機(でんわき)とは、電話をするために通話者が会話や電話番号指定のためのインタフェースとして利用する装置である。日常会話では電話機のことを単に「電話」ということもある(例:「電話のベルが鳴る」など)。 英語では ''telephone'' と呼び、語源となったギリシャ語の (''tēle'') は「遠い」を意味し、 (''phōnē'') は「声」を意味する。 広義では、携帯電話端末も含まれると考えられるが、本稿では主に狭義の固定電話回線の端末設備について解説する。 == 電話機の基本的機能と形態 == 利用者の声を電気信号に変換するマイクロフォンと、相手の声を再生するスピーカー、電話がかかってきたことを知らせる振鈴装置、電話をかける際に電話番号を入力する装置(キーパッドやダイヤル)などで構成される。マイクロフォンとスピーカーは受話器として一体化していることが多く、本体とはらせん状のコード(カールコード)で接続されている。固定電話は導線によって電話網と接続されており、携帯電話は無線によって電話網と通信でき、持ち運び可能である。コードレス電話は電話網と有線で繋がった親機部分と無線でその親機と通信できる子機に分かれている。 半導体素子が安価に大量供給される以前の電話機は、機械式リレーと受動素子のみで構成されていた。受話器(じゅわき)を取る/置く操作によりフックスイッチが上げ下げされることで電話回線の極性を変化させ電話交換機が回線接続・回線断を判別したことから、今でも回線接続をオフフック、回線断の状態をオンフックと言う。 かつての電話機は送話器(そうわき)が電話機本体に直付けされており、本体とコードで結ばれた受話器のみを手に持って耳に当て、本体の送話器に向かって声を出していた。1930年代から送話器と受話器が一体化した形になった送受話器(そうじゅわき)が主流になり、片手で、しかも本体に正対しなくとも通話できるようになった。しかし現在でも日常会話では送受話器を「受話器」ということがある(例:「ベルが鳴ったら受話器を取って話す」など)。送受話器はハンドセットといい、頭部に装着する送受話器はヘッドセットという。 電話交換機からの給電のみで動作する基本的な機能として次があげられる。 * 通信先の電話番号を入力し、電話交換機に伝える。 * 電話交換機からの呼び出しを検知し、呼び出し音などで伝える。 * 送話器で音声を電気信号化し増幅して電話交換機へ送り出し、電話交換機から伝えられた信号を受話器で音声に戻す。 * 終話を電話交換機に伝える。 マイクロフォンが音を電気信号に変換し、それを公衆交換電話網経由で相手の電話機まで送り、そちらのスピーカーで電気信号を音に戻す。電話の通信路は全二重であり、相手の音声を聞きながら自分も同時に話すことができる。 しばしば、電話機の記号は電話番号を表示するために使われる(電話マーク)。Unicodeには、(U+2121)、(U+260E)、(U+260F)、(U+2706) がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電話機」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Telephone 」があります。 スポンサード リンク
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